見出し画像

名古屋を文化芸術で盛り上げます!クリエイティブ・リンク・ナゴヤ

みなさん、こんにちは!クリエイティブ・リンク・ナゴヤです。
 
はじめてお会いする方には「なにをやっている団体?」ときには「ベンチャー企業さんですか?」などと反応されることが多いですが、私たちは名古屋市が設立した文化芸術に関する中間支援組織です。
 
今回は、そんな私たちが取り組んでいることを紹介します。


クリエイティブ・リンク・ナゴヤって・・・ナニ?

私たちのミッションは、文化芸術の社会連携を推進していくこと
ここで言うところの「文化芸術の『社会連携』推進」とは? なかなかイメージが湧きづらいかもしれません。

そこで、架空の「〇〇町オリジナル演劇作品を制作するプロジェクト」を例にお話します。
演劇作品の台本を作るため、演出家などのアーティストや、〇〇町に詳しい人たちで構成されたプロジェクトチームは、古い本から歴史を調べたり、住民の方にインタビュー調査をしたりするなど地域のリサーチをしていきます。その中で、〇〇町の知られざる歴史や魅力を再発見することもあります。
また出演キャストは〇〇町に住んでいる皆さんから公募するとします。すると、これまで近くに住んでいたのに交流のなかったチームメンバーが“会えば挨拶するご近所さん”に変化し、〇〇町に対する思い入れが変化するきっかけにもなります。
最終的に、出来上がった作品を地域の方と一緒に見ることで、その地域コミュニティ全体の活性化につながったり、地域資源として観光に活用されたりするケースもあります。多様性のある方々が参加するプロジェクトでアーティスト自身も新たな気づきを得ることもあるでしょう。
 

上記はあくまで架空の例ですが、いわゆる「まちづくり」や「観光」、はたまたそれ以外のフィールドで活動しているプレイヤーの方々と、アーティストたちがチームを組んで文化的なプロジェクトを進めていくことを、「文化芸術の『社会連携』推進」と呼んでいます。
 
市民もアーティストも、名古屋に住んだり訪れたりするのがもっと楽しくなる取り組みを応援しています。
 
2022年にスタートして1年半、美術、音楽、舞台芸術などでの業務経験を持つスタッフが、アートと名古屋を盛り上げるにはどうすればいいか、ああでもないこうでもないといいながら、毎日楽しく業務に励んでいます。


2023年度 社会連携採択事業 マーロン・グリフィス「Metamorphosis I —Where Water Flows—」 2023年11月18日(土)鶴舞公園
アーティストと地域住民が、鶴舞の歴史を学びながら衣装制作のワークショップを行い、パレードを行った
写真:Tololo studio


2023年度 パイロット事業 「クリエイティブ・リンク・ナゴヤ アートパーク」
プロのアーティスト15人と110組以上の市民が、久屋大通公園で写生大会を開催
写真:三浦知也

クリエイティブ・リンク・ナゴヤが行う助成事業

今回は、私たちが文化芸術によってまちを盛り上げるために行っている助成事業について紹介します。
助成の区分には、主に「社会連携助成」と「キャリアアップ支援助成」の2つがあります。
 
なお、2024年度の助成事業の募集が5月1日からはじまりました。この記事を読んで興味を持っていただけた方からの申し込みをお待ちしております!

1.「社会連携活動助成」

「社会連携活動助成」には、A(上限100万円)とB(上限200万円)の2区分があります。社会の幅広い分野の個人・団体が主体となり、文化芸術、観光、まちづくり、国際交流、福祉、教育、産業等のさまざまな分野のステークホルダーが連携して取り組む、美術・音楽・舞台芸術(演劇・舞踊等)・映像等を用いた公演・展示・アートプロジェクト・イベントに助成します。
 たとえば・・・

  • 地域の空き店舗・工場跡などを活用し、アーティストや文化芸術団体等とまちづくり団体が連携して行う、地域の魅力向上や将来的発展に貢献するプロジェクト

  • アーティストが市民とともに、地域の歴史や人々の生活史を調査するなどして、まちのシンボルとなるような美術作品や演劇、パフォーマンス作品、音楽作品等を制作し、まちの活性化につなげるプロジェクト

などなど・・・
過去2回の助成では、まちづくりや国際交流、福祉などと、文化芸術が連携したプロジェクトが採択されています。

2022年度社会連携採択事業 タキナオ「umino-ito ~かつての海辺でうまれる縁の糸」写真:STUDIO COM 三田村壮志

こちらは、2022年度に採択されたプロジェクトのうちの1つ。
2023年3月13日(月)~19日(日) に、笠寺観音境内会館前にて街歩きツアーと笠寺の伝説にちなんだ公演を実施しました。
主宰者であるタキナオさんは名古屋市在住のアーティスト。そこにダンサーやミュージシャン、そして街歩きツアーの案内人などが加わり、アーティストとまちづくり団体が協力しました。
その結果、笠寺の歴史や人への思いが詰まったプロジェクトに仕上がり、観光・まちづくりと文化芸術の連携を達成することができました。

その他の助成事業については、クリエイティブ・リンク・ナゴヤのWEBサイトで、過去の社会連携助成事業のレビュー記事などがご覧いただけます。魅力的が伝わるよう、写真を織り交ぜて紹介しているので、ぜひご覧ください!

(下記は例です)

【2022年度助成レビュー】鷲尾友公デザイン研究室・企画 「三月のメロディ」文:鈴木俊晴/豊田市美術館学芸員

【2023年度助成レビュー】認定NPO法人ポパイ「まちなかエンゲキ-街が舞台!多様な主人公たち」文:今泉 岳大/岡崎市美術博物館 学芸員

2.「キャリアアップ支援助成」

もうひとつの助成区分は「キャリアアップ支援助成」です。
39歳以下の若手アーティスト及びアートマネジメント人材のキャリアアップを支援するため、自身の活動・業績を記録し、効果的にアピールするための記録集などの作成にかかる経費を助成します。助成金の交付のほか、クリエイティブ・リンク・ナゴヤのスタッフが通年にわたって伴走し、記録集制作だけでなく活用についてもサポートします。
 
これまで、美術、音楽、舞踊、古典芸能などの分野のアーティストがポートフォリオ、WEBページ、音源データ、写真データなどの制作に本助成を活用しています。
 

2023年度 キャリアアップ支援助成で制作された記録集、CDなど

記録集を制作するためには、まずどのような人に向けて何を発信するかをじっくり考え、印刷物にするのか、WEBページにするのか、はたまたPDFデータなのか・・・などを決めるところから始まります。そしてアーティストの作品の写真撮影、動画撮影、音源制作、テキストデータ作成、有識者への原稿依頼、翻訳、印刷など、様々な工程があり、特に印刷費やデザイン費はそれなりに費用がかかります。
さらに助成金の手続き上、レシートの管理など事務作業も発生します。「作品の記録集」と一言に言っても、若手アーティストにとっては一大プロジェクトです。
 
私たちは、アーティストの企画書から希望を把握したうえで、プロジェクトのタイムスケジュールを練るのをお手伝いしたり、それまでに経験のない作業などの相談に乗ったり、翻訳やデザインなどを外注したい方の相談に乗ったりしています。担当者は、プロジェクトの山場は密に連絡を取っているので、いざ完成品と報告書が手元に届くと、思わずウルっと来てしまうこともあるぐらいです。

現在、助成事業を募集中!お早めに申請を

申請方法

申請はクリエイティブ・リンク・ナゴヤの公式ウェブサイトから。
5月31日(金)15:00必着ですので、早めに申請してくださいね。
 
1.「社会連携活動助成」の募集要項や書類提出フォームはこちら
2.「キャリアアップ支援助成」の募集要項や書類提出フォームはこちら

申請前には事前相談会がおススメ!

じゃあ自分の活動も申請してみよう、という方々には、事前相談会がおすすめです。
書類の書き方、資料の作成の仕方、そもそもご自身の活動がこの助成にマッチするのかどうか、など、申請にあたってはわからないことが多いと思います、
そこで、クリエイティブ・リンク・ナゴヤでは専門スタッフによる個別相談を設定しています。
対面とオンラインがあり、事前予約制です。
迷っている方は、まず相談していただいてから申請のご準備をされてはいかがでしょうか?

 〈オンライン〉(1 組 15 分程度 :Teams による実施) 
5月 17日(金) 10:30~19:30

申込はこちらから!


今回は、主に私たちの助成事業についてご紹介しました。
採択された事業は7月以降、順次クリエイティブ・リンク・ナゴヤの公式ウェブサイトなどで公開していきますので、お楽しみに!
今後とも私たちクリエイティブ・リンク・ナゴヤをよろしくお願いします!


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!