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これからホームページを作ろうとしている学区に知ってほしい3つのこと

こんにちは。名東区コミュニティサポーターの渡辺です。

私たちコミュニティサポーターは、交通安全や防犯、町内の美化、高齢者や子育てのみまもり、防災の取り組みなど、住みやすいまちをつくるための地域活動を支援する職員です。地域活動を支援する中で出会った魅力的な活動や課題解決のコツ、地域活動の舞台裏などを名古屋市公式noteの中の「ミンナノまちづくり」マガジンとして発信しています!

今回はホームページの運営を積極的に取り組んでいる極楽学区を紹介します。学区のホームページをこれから作りたい!という方はぜひこの記事を参考にしてください。

学区のホームページをこれから作りたいけど、
・ホームページを作るのが難しそう
・運営が大変そう
・作っても周知の仕方がわからない
などの悩みがあってなかなか踏み出せないと感じていませんか?
私たちの元にも、こういったご相談がよく寄せられています。

そこで、今回は、「これからホームページを作ろうとしている学区に知ってほしい3つのこと」と題して、
・ホームページの作り方
・負担が少ない運営
・周知の仕方

この3つの点について極楽学区在住でホームページ「極楽ねっと」を運営している鈴木さんにお話を伺いましたので紹介します。


【ホームページの作り方】誰でも簡単に作れる操作のしやすさが肝心

極楽学区のホームページの運営は、ホームページのデザインや記事の更新を学区の方たちで行っています。そのため、地域の皆さんが使いやすいと感じるソフトを使うことが大切です。

現在公開されている「極楽ねっと」。
実は、この前にも別のホームページ作成ソフトで作ったものがありました。

しかし、そのソフトでは更新の作業が難しかったことから、限られた人しか操作できずなかなかホームページを更新できる仲間が増えていかないという状況になっていました。

そこで、皆が更新できるように、鈴木さんのほか、極楽学区の住人の岡本さんを中心とした有志で立ち上げたのが現在のホームページです。

岡本さん
ホームページでは、親しみやすいイラストで登場しています!

極楽学区はホームページの作成には不慣れな人がほとんど。そのため、新たにホームページを立ち上げるにあたって、難しい操作やプログラミング言語を入力する必要がなく直感的な操作でホームページをデザインすることが可能なソフトを使うことにしました。

はじめは、パソコンの操作に抵抗がある方もいらっしゃったみたいですが、鈴木さんは「とりあえず1回触ってみよう!」と声を掛けました。

みんなで運営していくには、このような声掛けが大切ですね。

鈴木さんのお声掛けもあり、実際に操作してみると、1時間ほどのレクチャーで「できそうだ!」と実感していただけたようで、その方は、現在も、ホームページ更新に携わってくださっているということです。

現在のホームページに移行してから、更新に携わってくださる方が増え、更新頻度が高くなっています。
長続きのポイントは「操作しやすい」ですね。

【運営の仕方】複数人で強制しない運営

「極楽ねっと」トップページ

「極楽ねっと」を見ると、新着情報の頻度が高く、ここまでのホームページを運営するのは大変な労力がかかると思われるかもしれません。

極楽学区では、複数人でホームページ作りに携わることによって結果的に負担軽減しています。

この「極楽ねっと」にはさまざまな団体が参加していますが、各団体が更新しているのは月に1度程です。各団体が月に1度の更新で、こんなに充実したホームページになります!

また、ホームページの運営に携わる方が参加するグループチャットがあります。更新作業中に、迷ったり困ったりしたときはグループチャットで質問したり情報を共有することで、スムーズに作業できるので安心です。

皆で分担したり助け合ったりすることで一人一人の負担は軽減されていきますね。

1人の管理者と8人の編集者で運営されています。

ところで、こんなに編集者がいたらまとめるのに大変なのではないかと思われるかもしれません。その疑問について、鈴木さんは「強制的な運営にしない」ことがポイントとおっしゃいました。

極楽学区ではホームページの更新が遅くなっても文句を言う人はいません。
情報を発信したい人が、それぞれ都合のいいタイミングで発信しています。

「運営をまとめる人は必要だけど、実際に操作する必要はない。まとめる人がホームページは今の時代に必要なものだと感覚的にわかっている人であれば大丈夫」ということです。

今となっては、極楽ねっとのシステム立ち上げの中心だった岡本さんはグループチャットの運営をしているのみで、ほとんどシステムを触りません。

【周知の仕方】デジタルとアナログの両方で

LINE公式アカウントで

極楽ねっとの更新情報はLINE公式アカウントによって周知されています。
LINE公式アカウントとはスマホアプリ「LINE」の中でも店舗などが配信する際に使用している機能で、お馴染みですね。

名古屋市も、名古屋市公式LINEを運営し、ウェブサイト「区役所からの電子回覧板」の更新情報や、イベント情報を配信していますので、ぜひご登録ください!

公式LINEアカウントは、よく使われるグループトークとは違い、お友だち(登録者)への一方向の配信が可能なため、ホームページの更新情報などを伝えることに向いています。

LINEでお知らせが届くと、ホームページを見に行く、そんな好循環を生んでいます。

そんな便利なLINE公式アカウントですが、お友だち(登録者)を増やすことは地道な活動が必要でした。

極楽学区では月に2回開催されるコミュニティ食堂の「サンデーランチわいわい」を開催しています。その食堂の会場で募集を行ったり、机の上に立てるポップも作成しました。

また、継続してお友だち(登録者)になってもらうための工夫として、お友だち(登録者)を対象に商品券の抽選イベントを定期的に実施しています。商品券の受取先を極楽のコミュニティセンターにしているので、地域活動の場でもあるコミセンをいろいろな人に知ってもらう機会になります。

回覧板や掲示板で

さらに、「デジタル」だけでなく「アナログ」での周知することがポイントです。各団体の行事とホームページの二次元コードを載せたチラシも作成し回覧板や掲示板で周知しています。

特に公園は老若男女たくさんの人が訪れる場所です。公園の掲示板を気にして見る人もいるので、このような周知を行っています。

このような取り組みの結果、現在は極楽学区の全人口の6%にあたる500名ほどの方が公式LINEアカウントのお友だちになっています。(2024年9月時点)すごいですね!

極楽学区のように一定数を超える配信をする場合は有料のプランに加入する必要がありますが、無料のプランもあるので気軽に試すことができます。

【まとめ】ホームページ作成は難しくないが地道な活動が必要

ここまで極楽学区のホームページの取り組みを紹介させていただきました。

極楽学区の運営方法を知って、思っていたより気軽で簡単に、そしてみんなでホームページ運営ができると感じていただけたのではないでしょうか。
とはいえ、編集者が集まらないことがあるかも知れません。そんなときはできる人からはじめて、少しずつ編集者を増やしていくこともできます。

ホームページの運営について、鈴木さんは「同じ方向を向いている人と一緒に地域活動をするのは楽しい」とおっしゃっていました。
今の時代、地域活動をやりたい現役世代は多くないかもしれません。ボランティアでやることの難しさを鈴木さんは感じています。

それでも鈴木さんは、「地域と関わっていたからこそ出会える人がいる。地域活動を楽しんで取り組んでいればホームページ活用に消極的な方々も腰を上げる」とおっしゃっていました。

現在、名東区の全学区がホームページを持ってほしいという想いから、社会福祉協議会が窓口となりこの極楽学区の取り組みを広める活動を行っているそうです。

この記事で紹介した極楽学区の活動について、詳しいことが知りたい方は、下記までお問い合わせください。
名東区役所 地域力推進課 TEL052-778-3028
極楽コミュニティセンター TEL052-704-1530

そのほか、ホームページの作成や運営に興味がある方は、各区のコミュニティサポーターまでお問い合わせください。

地域の方たちに合った、ホームページソフト選びや、掲載するコンテンツや運営体制など、提案・支援させていただきます!
コミュニティサポーターについてはこちらから

さいごに。私が記事を担当するのは2回目。前回は名東区北一社学区が運営する防災室を紹介しましたのでぜひご覧ください。
「災害時に一人の犠牲者も出さないために~北一社学区の防災室の取り組み事例~」

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