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#なごやを歩こう 名古屋の今と昔を感じよう!やっとかめ文化祭DOORS編

皆さんこんにちは!名古屋市役所広報課の高須です。

秋が近づいてきましたね。スポーツの秋、読書の秋といいますが、
今年は名古屋の文化に触れる秋にしてみませんか?

広報なごや9月号の「#なごやを歩こう」では、「やっとかめ文化祭DOORS編」と題して名古屋のまちなかにあるからくり時計やかっこいいデザインのビルをめぐるコースをご紹介します。ぜひ併せてご覧ください!

今回、一緒に歩いていただくのはやっとかめ文化祭DOORS事務局の大野さんと観光文化交流局文化芸術推進課の木口さんです。

左:やっとかめ文化祭DOORS事務局 大野さん
右:観光文化交流局文化芸術推進課 木口さん

やっとかめ文化祭DOORSとは? 10月26(土)~11月17(日)

名古屋独自の歴史や文化・芸能を学んだり体験したりできる名古屋一円を舞台にしたイベント。

①伝統芸能を観たり、体験できる「まちなか芸披露」
ストリート歌舞伎や歌に合わせた踊りの最後にしゃちほこ芸をする
「しゃちほこチャレンジ」などを見ることができます。

昨年のストリート歌舞伎の様子
過去のしゃちほこチャレンジの様子

②まち歩きや講座で名古屋の歴史や文化を学ぶ「旅するなごや学」
 名古屋好きのガイドさんと一緒に、まちに繰り出し、歴史考察や路上観察
 をしたり、名古屋の歴史や文化に関する講座を開催したりします。
 昨年は映画やドラマの撮影地を巡るまち歩きや名古屋弁に関する講座など
 が開催されました。

昨年の映画やドラマの撮影地を巡るまち歩きの様子

③市内の和菓子屋の和菓子を紹介、和菓子イベントを行う「なごや和菓子」
 
和菓子とお酒の相性を楽しむイベントや「大好きな人に贈りたい、名古屋の和菓子」をテーマに、エントリーされた和菓子の紹介をします。

昨年の和菓子とお酒の相性を楽しむイベントの様子

以上から構成されます。
きっと名古屋に住んでいる方でも知らない名古屋に出会うことができます。
今年も会期中はさまざまな催しがあります。申し込みが必要なものが多いので、詳細はぜひやっとかめ文化祭DOORSのHPを見てください!

今回は39コースあるまち歩きや講座で名古屋の歴史や文化を学ぶ「旅するなごや学」の中から、大須から丸の内周辺を歩く「からくり時計をめぐるコース」と「まちなみデザイン賞をめぐるコース」を大野さんと木口さんと先取りして歩きました。

まるでハチの巣! HASE-BLDG.(ハセビル)

スタートは地下鉄「矢場町」駅から大須方面へ徒歩約7分のところにある「HASE-BLDG.」から。

HASE-BLDG.1  撮影:上田宏

こちらは良好なまちなみの形成に寄与していると認められる建築物やまちづくり活動などを名古屋市長が表彰するまちなみデザイン賞を受賞したビルです。
ハチの巣のような外観で、従来のビルのイメージを払拭するようなデザインのビルです。
下から見上げてみると凸凹とした壁面はまるで歪んでいるように感じさせます。

存在感のある建築物でありつつも、大須のまちなみに溶け込み異質にならないデザインでとても素敵だと思いました。

※通常、中に入ることはできません。

基本情報
所在地:名古屋市中区大須三丁目5-13
所有者:長谷川家具株式会社
建築設計:シーラカンスアンドアソシエイツ
ホームページはこちら

大須観音からくり時計「宗春爛漫(むねはるらんまん)」

続いて大須商店街を抜けてやってきたのは大須観音。
名古屋の人なら、大須に遊びに行ったり、ショッピングされたりする方も多いと思いますが、大須にからくり時計があるって知っていましたか?
こちらは名古屋の人形作家である夢童由里子(むどうゆりこ)さんの作品で
芸どころなごやの礎を築いた尾張藩7代目藩主徳川宗春がモデルのからくり時計です。

上演中の様子

徳川宗春は派手な衣装に身を包み牛に乗りキセルを揺らしながら登場します。

徳川宗春

左側には宗春が愛した花魁の春日野、右側には尾張山車が登場します。

花魁の春日野
尾張山車

からくりが着ている着物や尾張山車の装飾の細部まで精巧に作られており、
芸どころ名古屋の神髄を感じることができるからくり時計でした。

基本情報
所在地:名古屋市中区大須二丁目21 大須観音境内
上映時間:午前11:00・午後1:00・3:00・5:00・6:30 (1回約6分間)

大須にはもう一つ万松寺にからくり時計がありますが現在故障中で
復旧の目途が立っていないそうです。
早々の復旧を祈っています。

本物の歌舞伎さながら!御園通商店街からくり時計「白浪五人男(しらなみごにんおとこ)」

大須から伏見へ移動してやってきたのは御園座の裏手にある御園通商店街。
こちらにもからくり時計があります。

上演していないときは隈取(くまどり)のイラストを楽しめます
上演中の様子

こちらは歌舞伎の演目「白浪五人男」の名場面「稲瀬川勢揃いの場」のシーンを再現したからくり時計です。
日本初の声(せりふ)付きのからくり時計でせりふは昭和4年当時の歌舞伎役者の肉声が収録されています。
迫力のあるせりふと精密なからくりの動きは、本物の歌舞伎さながらの雰囲気を味わうことができます。

基本情報
所在地:名古屋市中区栄一丁目7
上映時間:午前10:30・正午・午後1:00・3:30・5:00 (1回約7分間)
     ※雨天や強風の際は上演中止

やっとかめ文化祭DOORSの「旅するなごや学」では、今回紹介した2つのからくり時計を巡るイベントがありますよ。

なごやのご当地からくり時計in大須・伏見~街のシンボル今昔~
御園通商店街のからくり時計の修理にも携わった「はまなす団」の3人が講師。
日時:10/26(土)午後3:30~5:45
場所:第1アメ横ビル4階第2会議室 集合
人数:先着18人
料金:1,500円
受け付け:9/11(水)午前9:00~ 申し込みはこちら

歩き疲れたらちょっと休憩!喫茶七番

続いて丸の内方面へ歩みを進めやってきたのは喫茶七番さん。
歩いて疲れたらこちらでひと休みしませんか。

今回は木口さんが小倉トーストと和紅茶を食べて疲れを癒していました。
小倉トーストはバターの塩味とあんこの甘さが非常にマッチ、和紅茶は渋みが少なくやわらかな風味だったそうです。

基本情報
所在地:名古屋市中区錦二丁目7-7 オリマチ錦
営業時間:月曜日~金曜日 午前7:30~午後6:00、土日祝 午前8:00~午後6:00
定休日:年末年始
ホームぺージはこちら

こちらの2階でやっとかめ文化祭DOORSの講座が開催されます。

貸本屋「大惣(だいそう)」の"痕跡本"に見る読書家たちの姿
講師は名古屋大学大学院人文学研究科准教授のディラン・ミギーさん。
江戸時代後期から明治時代にかけて名古屋に存在した貸本屋「大惣」が保有していた貸本に数多く残っていたいたずら書きなどの痕跡から見えてくるものを、ミギー先生と一緒に探ります。
日時:11/1(金)午後6:30~8:30
場所:同所2階「スペース七番」
人数:先着30人
料金:1,500円
受け付け:9/11(水)午前9:00~ 申し込みはこちら

世界的建築家の坂茂氏が設計した!タマディック名古屋ビル

続いてはHASE-BLDG.と同じくまちなみデザイン賞を受賞したタマディック名古屋ビルにやってきました。
コンクリートのビルが建ち並ぶ丸の内のビル群の中で目を引く、木材を基調としたビルです。

タマディック名古屋ビル 撮影:平井広行

中でも目を引くらせん階段は耐候性鋼板と呼ばれる錆びた鉄板を使用しビルと調和した色彩を生み出しています。
上からのぞくと吸い込まれてしまいそうに感じます。

※通常、中に入ることはできません。

らせん状の非常階段

基本情報
所在地:名古屋市中区丸の内二丁目15-25
所有者:株式会社タマディック
建築設計:坂茂建築設計
ホームページはこちら

紹介したまちなみデザイン賞を受賞した建築物を巡るイベントがあります!

まちなみデザイン賞を巡る~丸の内、錦、大須エリア~
市長表彰「名古屋まちなみデザインセレクション『まちなみデザイン賞』」を受賞した物件等を巡るコース。賞の選考に携わった建築の専門家による解説で、元東海テレビアナウンサー高井一さんとともにまち歩きをします。
日時:11/12(火)午前10:00~午後0:30
場所:地下鉄桜通線・鶴舞線「丸の内」駅東改札口前 集合
人数:先着15人
料金:1,500円
受け付け:9/11(水)午前9:00~ 申し込みはこちら

伊藤家住宅

最後にやってきたのは四間道(しけみち)にある江戸時代の米問屋の屋敷である伊藤家住宅。こちらは県指定文化財です。
取材のため特別に中に入らせていただきましたが、通常は非公開です。
米問屋の伊藤家は堀川の水運を利用して栄えた代表的な豪商の一つです。
同姓伊藤家と区別をして「川伊藤」と呼ばれていたそうです。

玄関口

きらびやかな豪商の屋敷という印象ではなく、凛とした雰囲気の新座敷は、
日本独自の美意識を感じました。

新座敷

土間の上部は吹き抜けになっており太陽の光が柔らかく差し込んでいました。

土間

基本情報
所在地:名古屋市西区那古野一丁目36-12
詳しくはこちら

伊藤家住宅内部を公開!!
令和6年度「なごや文芸週間」事業
なごやゆかりの作家・江戸川乱歩企画展「乱レ、歩ク」
普段入ることができない伊藤家住宅を活用して、江戸川乱歩作品に、目(文字で読む)や耳(音で聞く)など五感で触れながら、建物内部を見て回っていただく体験展示イベントです。
日時:10/19(土)・20(日)・26(土)・27(日) 午前11:00~午後4:00
   (最終入場 午後3:30)
   ※10/26(土)のみ午後2:00まで(最終入場 午後1:30)
場所:伊藤家住宅
料金:500円
受け付け:9/11(水)午前9:00~ 申し込みはこちら

その他やっとかめ文化祭DOORSのおすすめのイベント

新作能「草薙神剣 ~THE KUSANAGI SWORD Sacred Treasure~」
なごや妖怪狂言「冥加(みょうが)さらえ」
熱田神宮に祀られている草薙神剣を題材にした新作の能と
オーディションで選ばれた小学生が出演する狂言を楽しむことができます。

昨年の狂言の公演で小学生が河童を演じている様子

日時:11/2(土) 午後2:00~4:00(予定)
場所:名古屋能楽堂(名古屋市中区三の丸一丁目1-1)
料金:一般 4,000円/障がい者等 3,000円/学生 1,500円(全自由席)
受け付け:9/4(水)午前9:00~ 申し込みはこちら

まちなか芸披露in金シャチ横丁
若手アーティストによるフルート・オーボエ・ピアノの三重奏を楽しめるステージや、歌に合わせた踊りの最後にしゃちほこ芸をする「しゃちほこチャレンジ」を楽しむことができます。

過去のしゃちほこチャレンジの様子

日時:11/16(土)午後1:00~5:00(予定)
場所:金シャチ横丁(宗春ゾーン・義直ゾーン) 
   ※雨天時は名古屋能楽堂会議室
料金:鑑賞無料

和菓子のパッケージトークと和菓子づくり体験
和菓子のパッケージを扱う専門家と和菓子バイヤーの畑さんが、昨今の和菓子パッケージについて分析します。その後は、繊細で美しい和菓子を若旦那に手ほどきを受けながら手作りします。

昨年の和菓子づくりの様子

日時:11/9(土)午前10:00~正午
場所:愛知菓子会館(名古屋市西区新道二丁目15-17)
人数:60人
料金:3,000円
受け付け:9/11(水)午前9:00~ 申し込みはこちら

やっとかめ文化祭DOORSではほかにもさまざまなイベントがあります!

是非、下記よりお申し込みください。

終わりに

今回は大須から四間道までの約4キロを歩いて散策しました。
ご家族やお友達と一緒に「あれ見て!」や「あの建物面白いね!」とお話しながら歩くのも楽しいですし、誰にも縛られず一人でゆったり景色を眺めながら歩くのも楽しいと思います。

私自身、普段は市バスや地下鉄での移動が多く、歩いて移動する機会が多くありませんでしたが、名古屋のまちを歩いてみるとまだまだ知らないことがたくさんあることを実感しました。知らなかったことを知ることって楽しいですし、名古屋のまちを知ることで、より名古屋に愛着が湧いてくるように感じました。

皆さんも歩いてまだ知らない名古屋を発見しに行きませんか。

最後まで読んでくれた方に、抽選でやっとかめ文化祭DOORSオリジナルマスキングテープ1個をプレゼント!!

やっとかめ文化祭DOORSオリジナルマスキングテープ

ぜひご応募ください♪
対象:名古屋市内在住の方。抽選8人の方
締切:9月30日(月)
申し込みはこちら