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大野木っ子食堂繁盛記~子ども食堂~

皆様はじめまして!
西区コミュニティサポーターの天野です。

私たちコミュニティサポーターは、交通安全や防犯、町内の美化、高齢者や子育てのみまもり、防災の取り組みなど、住みやすいまちをつくるための地域活動を支援する職員です。地域活動を支援する中で出会った魅力的な活動や課題解決のコツ、地域活動の舞台裏などを名古屋市公式noteの中の「ミンナノまちづくり」マガジンとして発信しています!

西区役所コミュニティサポーター天野からの記念すべき初投稿では、
大野木学区の子ども食堂を紹介します!運営している学区の皆さんにお話をお伺いしてきました。

子ども食堂ってどんなところ?どうやって始めたの?
行ってみたいけれど、まだ一歩が踏み出せていない方はもちろん、これから子ども食堂をやってみたい方のきっかけづくりになればと思います。
また、すでに子ども食堂に行ったことがある方、子ども食堂を運営している方も、ぜひこの「大野木っ子食堂繁盛記」をご覧ください!


大野木っ子食堂について

西区大野木学区で子ども食堂がオープンしたのは2023年8月のこと。
それから毎月第4日曜日に、学区在住の方を対象としてコミュニティセンターで開催しています。
中学生までは無料、高校生以上は300円で、子どもだけでなく、大人も参加できます!
参加は予約制で、参加希望の方はメールで申込みをします(定員50名)。
おいしい食事だけでなく、食後には「かるた」や「かみしばい」などのお楽しみもあります。

食後のお楽しみ♪

始めたきっかけは?

きっかけはなんと中学校父母会の飲み会の場での雑談だったそうです。
子ども食堂が話題になり、
「これまで学区に関わっていない人にも来てもらえるかも」
「家で一人で食事している子が親や友達と食事ができる」
「青年部※1にとって、災害時の炊き出しの練習にもなる」
「地域の大人と子どもたちとがつながることで見守り活動にも役立つ」
「これはいいことづくめじゃないか!!やるしかないよね!!」
と盛り上がり、そこからとんとん拍子に話が進んだそうです。

「子ども食堂やってみたいよね。」のつぶやきから実現まで駆け抜けた行動力が素晴らしいですね!

ここからは、どのように準備を進めていったかをご紹介します。

実現に向けて何をしたの?

2023年2月:発案

まずは人材確保。地域福祉推進協議会に所属している区政協力委員、民生委員・児童委員や、PTAのOBなどを中心に有志を募り、必要な人数を集めました。
それから子ども食堂に関する食材調達、資金、メニューのアイデア、調理のコツなどについて、近くの学区で先に立ち上げた子ども食堂から情報収集をして、スタッフ全員で共有しました。また、同時期に近隣学区で新たに立ち上げる子ども食堂ともそれぞれの知識、情報を共有しました。

2023年3月:ミーティング

集めた情報から、有志とともに実現に向けてミーティングを行い、スタッフの担当や準備・調理などの段取り、メニューなど、詳しいことを決めました。メニューは、作りやすさと子どもたちの人気などを考えて決めました。
少しずつ決まっていくにつれて、実現が見えてきてワクワクしてきました!

2023年6月:プレオープン

実際の子ども食堂を行う場所・時間で初回メニューの試作をしました。
普段作る量と違うため、時間配分や材料の見直しが必要でした。改めて担当を決め、それぞれの担当が不測の事態でも対応できるように少人数でも作れるようなマニュアル作りを行いました。
改めて担当ごとに試作してみて、これならやれそう!と実感しました。

ボランティアスタッフさんの調理風景

2023年8月:いよいよオープン!

たくさんの親子、子どもが来場してくれて、大成功!!
この日に提供したメニューはカレー。
カレーは、比較的つくりやすいので初日でも作れそう!という考えと
子どもたちに大人気!という予想から、チョイスしました。

実際やってみて

来場した子どもたちが「来月もまた来るよー!」と言ってくれたり、保護者から「おいしかった」「助かる」と言ってもらえて、やりがいを感じているそうです。
続けていくために心掛けていることは、飾りつけをポップにするなど、子どもたちがまた来たいと思えるような明るい雰囲気づくり、居心地の良い場所づくりと、栄養バランスがよく、スタッフの負担が重くならないことを考慮したメニュー決めなど。
 
うれしかったことは、小学校に訪問したときに「子ども食堂の人だー!」と言ってもらえたこと。大野木学区の小学生に子ども食堂が定着してきたと実感したそうです。
こうして子どもたちと子ども食堂を通じて、学区の大人と子どもがふれあいを増やすことで見まもりにもつながっていきますね。
また、子ども食堂のスタッフの中に「学区のこともお手伝いしたい」という方がでてきたそうです。こうやって学区のつながりが広がっていくのもうれしいですね。
 
困っている点は、コミュニティセンターを利用しているため、キッチンが狭く、調理がしづらいことだそうです。
2024年2月に開催した子ども食堂では、なんと、屋外でから揚げを揚げました。この日は気温がとても低かったので寒くて大変でしたが、子どもたちの笑顔のために頑張ったそうです!
また、中心となっているスタッフたちによる事前打ち合わせのスケジュール調整や引継ぎが大変であることも悩みの種となっているそうです。

寒さ対策バッチリで「から揚げ」を揚げています

これからの挑戦

ご飯を食べて、そのあとにゲームをするだけでなく、子ども食堂と地域が一丸となって、子どもから高齢者までみんなで楽しめるイベントがしたいとおっしゃっていました。
昨年は、子ども食堂に来てくれた親子とスタッフでクリスマス会を開催したとのこと。食事をミートボールのビーフシチュー風と自分で仕上げるミニパフェを用意していつもより少し豪華なクリスマスメニューにし、そして、サンタが子どもたちにプレゼントを配りました。
今後は、他の子ども食堂と合同企画や、学区の子ども食堂の枠を超えたイベントとして「焼き芋大会」「お花見」など、季節に合わせた行事を地域の皆さまと力を合わせて実現していきたいと考えているそうです。
昨年度、大野木学区青年部※1を発足させたそうですので、青年部と子ども食堂と一緒にお花見やお楽しみ会などの共同企画も面白そう。学区の垣根を越えて、近くの学区の子ども食堂とコラボしたらもっと楽しいかも!
アイデアはいろいろあるそうなので、近いうちに実現できるといいですね。

子ども食堂クリスマス会

また、子どもたちが喜ぶメニューをどんどん増やし、食後のお楽しみも「かるた」「かみしばい」のほかにも、お手軽にみんなで盛り上がれることをやっていくそうです。

食後、リラックスして楽しんでいます

「おいしい!」の声と子どもたちの笑顔は、子ども食堂をやっていくうえで最高のエネルギー源です。
もっと子どもたちが笑顔で喜んでくれるために。私たち大人が元気に活動するために。今後も大野木っ子食堂はパワーアップしていきます!
と子ども食堂スタッフの皆さんが笑顔で話してくれました。
これからの大野木っ子食堂を楽しみにしています!

子ども食堂代表 大塚さん※2

※1 大野木学区青年部:PTAのOBや民生委員や町内会の若手役員などを中心として構成し、イベントの企画をしたり、地域の高齢化が進んでいることから学区行事の補佐などの活動をしている。
※2 子ども食堂発案者。人員確保をしたり、実現までメインとなって活動。

大野木っ子食堂

場所:大野木コミュニティセンター(西区大野木4丁目181)
開催時期:毎月第4日曜日 11:30~
詳しくは大野木学区ウェブサイトをご覧ください。


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