「誰もが住みやすい街なごやへ~犯罪被害者等支援事業」広報なごや6月号掲載
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「誰もが住みやすい街なごやへ~犯罪被害者等支援事業」広報なごや6月号掲載

スポーツ市民局人権施策推進室です。
広報なごや6月号で掲載しています「誰もが住みやすい街なごやへ~犯罪被害者等支援事業を知っていますか?~」について、ご案内させていただきます。

広報なごやは紙面の都合上、犯罪被害者の方のお声について一部しか掲載できませんでしたので、今回noteで全文を掲載いたします。ぜひご覧いただきたいと思います。

(原文)
ーお名前と、団体としての活動内容を教えてください。
TAV交通死被害者の会会員の阪口玲香です。TAV交通死被害者の会は、交通犯罪遺族および重度後遺障害被害者の家族により結成された自助努力の会です。こころのサポート・法律相談・交流会などで支えあったり、パネル展示・街頭活動で交通死ゼロを目指しています。

ーいつ頃どのような交通事故の当事者となったか教えてください。
2002年の夏、東名阪高速道路の鈴鹿インター付近で渋滞中の最後尾に大型トレーラー運転手が時速約100㎞のまま追突し炎上。最後尾の車に乗っていた私のいとこは重傷、私の母、弟、長男が焼死しました。運転手は過労による居眠り運転でした。

ー被害に遭われた当時の心境はどのようなものだったでしょうか。
家族を奪われた悲しみ、加害者や加害会社に対する怒りが急に襲ってきたり、逆に何も感じない食欲もない状態になったり、一言では表しきれないです。加害会社に罪の意識がなく、心からの謝罪がなかったことがその悲しみと怒りを倍増させました。その気持ちを誰かに話してもわかってもらえないという孤独感が強かったです。家族間でさえそれぞれ立場や感じ方が違うので険悪になることもありました。

ー当時、または現在に至るまで、周りの反応としてつらかったこと、逆にうれしかったことはどのようなことがありますか。具体的に教えていただければ幸いです。
事故直後は、「事故だから仕方ないよね。私も居眠り運転してしまったりするし。」と加害者の立場に立った内容を言われると、辛いし、反応に困りました。「泣いてどうする、お前がしっかりしなくては。」と言う方も。また、こういう弔いをしなければならないと押し付けてくる方もいました。数年経って久しぶりに会った方からは、「もう10年経つ?」と言われ、完全に忘れ去られているんだなと思いました。言った側は何気ない気持ちでも、言われた側には深く突き刺さり、ずっと忘れることはありません。
うれしかったことはありません。うれしいと思える状態ではないからです。
何も言わず一緒に泣いてくれたり、多めに作ったからと夕飯のおかずやホットケーキなどを届けてくれたりしたことはありがたかったです。寄り添ってくれているんだな、ひとりではないと感じました。

ー周りで交通事故に巻き込まれた人がいたときに、どういったことを心掛けて行動するのがよいでしょうか。
まず最初に、交通事故は偶然に起きてしまった仕方のないことだという考えを捨ててください。そして、自分が突然被害者(その家族)になったらどう感じるかと想像してください。~しなければいけないと押し付けず、そっと寄り添ってくれたり、困ったときの選択肢を紹介してもらえたら、きっとその方の力になるはずです。

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名古屋市では、「名古屋市犯罪被害者等支援条例」に基づき、犯罪被害に遭われた方への支援を行っています。名古屋市犯罪被害者等総合支援窓口にご相談をいただき、一定の要件に該当される方は、「経済的支援」、「日常生活支援」、「居住・その他支援」を受けることができます。

【名古屋市犯罪被害者等総合支援窓口】

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■概要
名古屋市犯罪被害者等総合支援窓口では、犯罪被害者等からの相談に応じ、本市支援事業を活用した支援を行うほか、支援が受けられる関係機関への繋ぎを行っています。
※犯罪とは刑罰法令に規定されている犯罪の構成要件に該当する行為をいい、故意犯だけではなく、交通事故等の過失犯についても犯罪に該当しま  す。
※犯罪捜査や当事者間等の仲裁等を行う窓口ではありませんのでご理解願います。

■開設時間
月曜日から金曜日の午前8時45分から午後5時30分(祝日・年末年始を除く)

■業務内容
・犯罪被害者等の相談対応
・犯罪被害に伴う区役所等への手続きにかかる同行支援
・犯罪被害者等支援事業の申請受付
・犯罪被害者等支援に関する関係機関等との連絡調整

■連絡先
電話番号 052-972-3042
FAX番号 052-972-6453
E-mail a2580@sportsshimin.city.nagoya.lg.jp

名古屋市公式ウェブサイトの関連ページもご覧ください。
https://www.city.nagoya.jp/kurashi/category/2-12-0-0-0-0-0-0-0-0.html

記事の作成にご協力いただきました阪口さまが所属されている「TAV交通死被害者の会」のホームページは下記のとおりです。
http://tav-net.com/

(TAVは、交通犯罪による死亡・重度後遺障害の被害者家族により結成された被害者自助グループです。)


お礼に名古屋の素敵な写真をプレゼントします
名古屋市広報課が管理する名古屋市公式noteアカウントです。