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ボランティアって何が魅力?~Aichi-Nagoya 2026 ボランティア募集中 広報なごや12月号~

こんにちは。広報課の児玉です。
皆さん、2026年秋に愛知・名古屋で第20回アジア競技大会・第5回アジアパラ競技大会(Aichi-Nagoya 2026)が開催されることをご存じでしょうか。開催まで2年を切り、「広報なごや」でも9月号から毎月特集を掲載しています。

「広報なごや12月号」では、現在募集中(2025年1月31日締め切り)の同大会ボランティアについて掲載しています。「スポーツ大会のボランティアって実際はどんな感じ?」「何が魅力なの?」といった疑問を持たれる方も多いかもしれません。そこで、ラグビーワールドカップ2019日本大会のボランティア経験者お二人にお話を伺いましたので、ぜひ参考にしてください!
(――部分は児玉が質問)


お一人目は、原さんです。

笑顔でインタビューに答えてくださる原さん

――ラグビーワールドカップのボランティアに応募した動機は何ですか?

「4年に一度じゃない、一生に一度だ」
この大会スローガンに惹かれました。今しかない!と。もともとスポーツが好きとかボランティアに興味があったとかではなく、本当にスローガンにハッとして、やってみようかと。

――普段から新しいことにチャレンジするほうですか?それともこの時はビビビッときたのでしょうか?

いや、この時はビビビッですね(笑)

――実際の活動内容は?

ボランティアリーダーとして4日間活動
当時、まだ社会人4年目でしたが、パブリックビューイングが行われたファンゾーン(スカイホール豊田)でのボランティアのとりまとめ役を任されました。自分を含め8人のチームのリーダーで、例えば、「あなたたちのチームはエントランス2人、物販2人、パブリックビューイングゾーン3人だから、リーダー中心に誰がどこを担当するか話し合って業務にあたってください」と配置の割り振りから任されました。チームメンバーが発表されるのは活動当日で、活動した4日間とも全て違うメンバーでした。

ボランティア活動当時の原さん(右)(スカイホール豊田にて)

――印象に残っている出来事を教えてください。

リーダーとして、適材適所に配置することを意識
大学生から社会人、退職された方まで、年齢層も背景も異なる方々でしたので、まずはどんなことに興味があるのかなど雑談をするなかで、配置の提案をしました。例えば、語学専攻の大学生の場合、「物販ゾーンだったら外国の方々も多いからそこにしてみようか」と提案したり、退職された方の場合、地元とのつながりを大事にされていたので、「エントランスだったら入ってくる皆さんの顔も見られるし、○○さんが待っていたら皆さん嬉しいと思いますよ」と。

――社会人4年目でそういうことまで配慮して人を配置するという経験はなかなかないのでは?

そうですね。普段は自分が業務に配置される側だったので、リーダーとして働く側になってみるという経験は、社会人4年目としてはすごく大きな経験でした。

――やってみてどうでしたか?難しいと感じましたか?

難しかったが、活動のなかで成長できた
初めは難しかったので、とりあえず五十音順の配置でいいかと思ったときもあったのですが、それだと本当に皆さん楽しんでいるのかなと思うようになり、だんだんと話を聞きながらその人の背景を深掘りしてみることで、適材適所に配置できるようになっていきました。自分でも活動のなかで成長できたと思います。

――それがやりがいでもあったのでしょうか。

そうですね。自分の成長がやりがいですかね。もちろん、「一緒に活動できて楽しかった」と言ってもらえるのも嬉しかったです。

ボランティア研修でもらえたバッジ(上部が斜めにカットされているもの)。
紫色は業務研修、赤色は会場研修、黄色はチームリーダー研修修了の印!

――ボランティアの魅力は何だと思いますか。

活動の対価はお金ではなく経験だと思っています。普段の仕事ではできないこと、でも経験を積んでみたいことにチャレンジするには、すごくいい機会でした。

――当時の経験が今のお仕事にも生きていると思いますか。

そうですね。後輩もできてきて、経験が生きていると思います。

活動にあたり支給されたユニフォームを見せてくださいました♪

――ボランティア未経験の方を含め、皆さんに伝えたいことは?

アジア競技大会の日本での開催は約30年ぶりとなり、また次にいつ来るかも分からないので、ぜひ今しかできない経験をボランティアで積んでもらえたらと思います。迷っているなら、チャレンジしてください!

オリジナルデザインのリュックもかっこいいですね!

お二人目は、山野さんです。

気さくにインタビューに答えてくださる山野さん

――ラグビーワールドカップのボランティアに応募した動機は何ですか?

「絶対面白い!!」と思った
東日本大震災の際、被災地ボランティアに参加したのですが、外国人のほか、日本全国各地から老若男女、いろんな方がボランティアとして来ていました。そこでの交流を通じて世の中には本当にいろんな人がいるなと感じ、すごくいい経験になったと思ったので、「ボランティアっていいな」「ボランティアやりたいな」という気持ちがもともとありました。

また、昔から野球やマラソンなどスポーツをやってきてスポーツが好きだったので、たまたまホームーページでラグビーワールドカップのボランティア募集があると知って、「これは絶対面白い!」と思って応募しました。

――実際の活動内容は?

現地案内サポートとして4日間活動
1日台風で中止になったのですが、活動期間は4日間でした。私は「現地案内サポート」という役割で、会場だった豊田スタジアムの周りに到着した何台もの大型バスから降りてくるファン(観客)の方々を競技会場へ案内しました。「ウェルカム トゥ ジャパン!」「ウェルカム トゥ トヨタ・アイチ!」と言いながら。試合中は、会場内や観客席での誘導や案内をしていました。

――印象に残っている出来事を教えてください。

楽しかったなというのが一番です!

バックヤードに入れる!
その中でも、バックヤードに入れたということが印象に残っています。豊田スタジアムには、Jリーグの名古屋グランパスの試合を見に行ったりするんですけど、当然観客席しか行かないじゃないですか。ボランティアになったら、「関係者入口」などから普段とは違う動線で入り、選手の控室や普段マスコミの皆さんが待機している部屋、選手が試合後にインタビューを受ける場所なども見ることができたんです。Jリーグをよく見るので、「おぉ~!ここで会見してるんだ~!」とテンションが上がりました。

笑顔が肝!
観客の皆さんは英語圏の方が多かったのですが、国によっては英語を話さない方も結構いらっしゃって、その場合は「相手に何かを伝える」というのがなかなか難しかったです。簡単な英語とボディランゲージと”笑顔”で対応していました(笑)

――どんなときにやりがいを感じましたか?

人それぞれだけど、やりがいは感じなくてもいい
やりがいを考えると仕事みたいな感じになっちゃうので、私はあくまでも楽しむという気持ちでボランティアに行きます。なので、何にやりがいを感じた?と聞かれても、「楽しかった」ということだけです。

ボランティア活動当時の山野さん(豊田スタジアムにて)
確かに、とても楽しそうですね!

「ボランティアは頑張っちゃいけない」
東日本大震災の被災地で初めてボランティアに参加したとき、ボランティア経験の長い人を含め周りの人たちに言われたのが、「ボランティアは仕事じゃない、誰かのためにやるものじゃない」ということ。「自分の経験を広げるとか、自分がやりたくてやるんだから、ボランティアは頑張っちゃいけないよ。辛かったらすぐ帰ればいい」と。そういうことをずっと言われていたので、やりがいを求めてボランティアをやっていなかったです。

――ボランティアを通じて、ご自身が変わったと感じることはありますか?

ラグビーワールドカップを通じて、スポーツ大会の運営をしたいと思うようになりました。「スポーツの国際大会って楽しそう」「これが仕事になったら楽しそう」って。

当時のマニュアルを見ながら話す山野さん

――ボランティア未経験の方を含め、皆さんに伝えたいことは?

ボランティアで視野が広がる!
本当にいろんな人と関わる機会があるのがスポーツ大会のボランティア。社会に出ると仕事上関わりのある方としかなかなか会わないですが、ボランティアでは学生、高齢者、外国人と一緒にチームを組んで活動したり、英語を使う業務があったり。

アジア競技大会はラグビーワールドカップと違って競技数も41と多いですし、アジアパラ競技大会で障害のある方と接する機会もあるでしょう。ボランティアに参加すると、視野が広がるのでおすすめします!

地元に「大会が来てくれる」貴重な機会!
もう一つは、45もの国と地域が参加する大会なので、多国籍の方と接する機会が県外に出ていかなくてもあるということ。私の場合、東日本大震災の被災地支援では気仙沼市や陸前高田市に行きました。ラグビーワールドカップもメインは東京で、愛知は地方の地区予選。今回のように、地元に「大会が来てくれる」というのは本当に貴重な機会。愛・地球博(2005年愛知万博)以来の大イベントで、これを逃すと次は20年後か30年後か…もう当分ないだろうと。だから、ぜひ応募してみてほしいですね!お金では買えない価値が絶対にあると思います。


おわりに

インタビューを通じてお二人に共通して感じたのは、笑顔が印象的で、ボランティア活動当時のことをとても生き生きと楽しそうに話してくださったということです。
原さんがボランティア参加を決めたときのお話を聞いて、人は「これだ!」と感じる何かに出会うと行動力が湧き出てくるのだなと感じました。普段の生活では経験できないようなことにチャレンジしてみるのもいいですね。自分自身の新たな可能性を見つけられるかもしれません♪
山野さんのお話では、「ボランティアは頑張っちゃいけない」という言葉が胸に刺さりました。ボランティアって気負わなくていいんだな、むしろ自分が興味のある分野で新たな出会いや体験が待っているかも、と考えるとちょっとワクワクしてきませんか?

最後までお読みいただきありがとうございました。
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Aichi-Nagoya 2026 ボランティア募集!

ボランティアやアジア競技大会・アジアパラ競技大会に少しでも興味を持った方は、ぜひ同大会のボランティア募集特設サイトをのぞいてみてください!現在募集中で、応募締め切りは2025年1月31日(金)です。

一歩踏み出したら、人生の景色が変わるかも!