乗り換えの利用だけでは知らなかった!音楽、史跡、魅力満載の金山エリアを歩こう
こんにちは。名古屋市広報課の畠山です。
すっかり暖かくなり、お出かけに絶好の季節ですね。
広報なごや5月号#なごやを歩こうでは、金山エリアを取り上げています。読んでいただけましたでしょうか。
金山総合駅(以下「金山駅」という)は名鉄・JR・地下鉄(名城線)の3線が通っており、市内では名古屋駅の次に乗り降りする人が多く、毎日約48万人が利用しています。10年近く前の大学生の頃は、筆者もよく金山駅を利用していました。
当時は旧ボストン美術館やアスナル金山に、チラッと行く程度。しかし、ただ乗り換えするだけではもったいない、魅力いっぱいな金山エリア。今回はその魅力の一端を紹介するため、金山アンバサダーの鬼頭さん親子と、住宅都市局まちづくり企画課の田畑さんと一緒に、金山エリアを実際に歩いて巡ります。最後まで読んでいただけると嬉しいです。
その前に、金山アンバサダーってなに?
と思われた方も多いのではないでしょうか。金山アンバサダーとは、金山の魅力を名古屋から全国へ伝える広報活動をなさっている方々で、「金山駅前まちそだて会」さんによる公募で決定し、現在約8人ほどのアンバサダーさんがいらっしゃいます。応募条件は「金山のことが大好きな方」。鬼頭さんは親子でアンバサダーを務めていて、月に一回程度、金山駅周辺で行われるイベントやグルメスポットなどを取材して、金山の魅力を発信しています。
では、出発!
今日は何が並んでる?南口駅前広場のマルシェ
今回のコースは金山駅南口を出たところからスタートし、金山駅を中心にぐるっと回って最終的に北口に戻ってくるルートです。北口はアスナル金山側、南口はアスナル金山の反対側で、旧ボストン美術館などがある方向です。スタート地点となる南口駅前広場では、毎週末マルシェが開催されています。生産者こだわりの農産物・スイーツ・雑貨などが並び、賑やかな雰囲気ですね。
基本的には毎週末マルシェが開催されていて、毎月第3土曜日・日曜日は「かなやまマルシェ」、毎月第4土曜日・日曜日は「にぎわいマルシェ」が開催されています。(開催日を事前にご確認の上行ってみてください)。
金山エリアだけで見られる!ガス燈
市バス「金山南口」停のとなりに立つ、おしゃれな電灯…と思いきや、実はこれ、ガス燈です。実は、名古屋市の道端で今もなおガス燈が輝いているのは、金山エリアだけなんです。
ガスの灯りと言えば明治期に主流だったものですが、電気の普及と共に姿を消していきました。金山駅のガス燈は、美しく文化的な景観のため、1998年に金山南ビル完成を記念して東邦ガスから寄贈されたものだそうです。
こちらが夜の様子です。
白熱灯かと思うくらい明るくて、優しい温かみのある輝きがなんともいい感じですね。
南口は旧ボストン美術館に行くときによく利用していたのですが、これがガス燈だったとは全然気が付いていませんでした。南口をご利用の際はぜひガス燈を探してみてください。
134.5mの超高層!金山南ビル
金山南口を出て右手のすぐそこに、金山南ビルがあります。金山南ビルは、美術館棟(旧名古屋ボストン美術館)、名古屋都市センター、ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋の各施設からなる、名古屋を代表する複合高層ビルです。
名古屋都市センターは金山南ビル11~14階にあり、名古屋のまちの成り立ちがわかる展示や、専門図書館では都市計画に関する貴重な地図や資料が閲覧できます。(休館日:月曜日/祝日の場合は翌平日/第4木曜日/ライブラリーのみ、年末年始)
美術館棟(旧名古屋ボストン美術館)ではさまざまな展示が不定期で開催されています。2024年4月13日(土)~6月23日(日)の期間は、エヴァンゲリオンなどを手掛けた庵野秀明さんの多彩な制作資料を余すところなく展示する展覧会、「庵野秀明展」が開催されています。
今後の展示の情報については、ホームページなどをご確認ください。
金山の由来、金山神社
南口を出て、南へ歩いて5分程度。大きな通りから曲がって少し奥まったところに入ると、金山神社があります。
金山の地名の由来と言われる、鍛冶鋳造の祖神を奉祀する神社です。約1200年前、熱田神宮修理の鍛冶職であった尾崎氏の祖が、主神が屋敷内に来臨することを願ったのが始まりで、「尾張鍛冶の発祥地」といわれるそう。
毎年8月初旬に行われる「金山まつり」では、ここのお神輿を担いで、地域の子どもたちも一緒に金山のまちを練り歩くそうです。
令和6年の金山まつりは8/3(土)・8/4(日)。市民会館やアスナル金山、南口広場など金山エリア全体が会場となるお祭りで、金山まつり音頭の 盆踊りや、音楽イベントが開催されたり、屋台やマルシェなどが出店するとのこと。
特に、地域の子どもたちが奏でる篠笛(しのぶえ)や太鼓のまつり囃子に合わせ、金山神社のお神輿がまちを巡行する「練り歩き」は非常に盛り上がるそうです。
▼第1回金山まつりの様子「名古屋都市センター ニュースレター2023.10 vol124」
https://www.nup.or.jp/nui/user/media/document/information/newsletter/r5/nui124.pdf
金山という名前の由来になったと言われる神社で、古くから続くパワーをいただけたような気がします!
電車!電車!電車!の金山公園
金山神社から北西に。線路の上に架かる正木橋を渡って、金山公園のベンチで少し一休みしに行きましょう。
金山公園は線路沿いの細長い公園です。公園のどこにいても、電車が本当によく見えます。
こんなに電車を拝める公園は、もしかしたら珍しいのではないでしょうか。
筆者の電車好きの甥っ子も、連れてきたらきっと喜ぶだろうな。
世界一の縁結び?!榊森白山社
金山公園から少し北東へ。榊森白山社です。
榊森白山社は平安時代の886年の創建。当時このあたりは榊の木が多く、その榊を熱田神宮へ奉納していて、熱田神宮へ参拝する際も、この社でお祓いを受け、身を清めてから参拝したとも伝わっているそうです。
ご本殿祭神には白山の神として知られる菊理媛神(くくりひめのみこと)、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、大己貴神(おおなむちのかみ)を祀るほか、境内社に松尾社、天皇社、稲荷社、華能宮を祀り、「世界一の縁結び」をはじめ多彩な御利益があるとされているそうです。
名曲を聴いてみよう!市民会館と音楽プラザ
榊森白山社から東に少し。市の人口200万人突破を記念して1972年に開設された、Niterra(ニテラ)日本特殊陶業市民会館。立派なホールで、名古屋を代表するオーケストラ、名フィルこと、名古屋フィルハーモニー交響楽団の演奏を聴くならぜひこちらの大ホールで。
老舗喫茶「サンモリッツ」に来ました。
名古屋市に本社があり、1962年創業の老舗喫茶サンモリッツ。コーヒーとシュークリームが特に人気のお店。ランチやモーニングも美味しそうです。
文化的で落ち着いた雰囲気がある素敵な店内。大きな書棚スペースがあり 、さまざまなジャンルの書籍が読めるようになっていました。ピアノも設置されており、音楽イベントも定期的に開催するのだそうです。
コンサートの際は立ち寄るのもよさそうです。
撮影日は実際の演奏会を聞く時間を十分に取れなかったので、後日、筆者だけで名古屋フィルハーモニー交響楽団の演奏会に行ってきました。
筆者は音楽に不案内で、こんなに本格的なオーケストラを聞いたのは初めて。檀上に約100人もいる楽団のみなさまの演奏は、情熱的でまるで情景が浮かんでくるようで、腕前にとにかく驚きました。各楽器からそれぞれ音が鳴っていて、それがひとまとまりになって音楽の形ができているのを感じるライブ感、とても良かったです。
そのほか様々な素敵な公演がここ市民会館では行われていますので、ぜひ行ってみてください。
続いて、お隣の名古屋市音楽プラザもご紹介します。
ここでは、コンサートや、本格的な練習室で楽器の演奏を楽しめます。
令和6年6月12日(水)午後1時から約1時間の予定で、ここで名古屋フィルハーモニー交響楽団の、無料の公開リハーサルもあります!
この機会に、抽選申込にぜひ応募してみませんか?
名古屋市音楽プラザには大小さまざまなホールや部屋があり、楽器演奏、合唱、ダンスなどの練習会場として、誰でも利用ができます。
この日も多くの団体の方が利用していました。みんなでのびのびと演奏ができる空間としてもなかなか良いのではないでしょうか。
予約などについて詳しくはこちらから↓
最後の締め やっぱりアスナル金山
金山駅周辺を一まわりして、金山駅の北側に戻ってきました。金山と言えばアスナル金山は外せないでしょう。金山駅北口からすぐにあるアスナル金山。約60店舗の飲食店、雑貨店、日用品店、衣料品店などさまざまなお店があり、ステージではプロ・アマチュアを問わず多くのアーティストによるライブがほとんど毎日近く行われています。
筆者が大学生の約10年前は、友達について行ってアスナル金山のレコード屋さんをたまにのぞいておりました。懐かしい。レコード屋さんはまだありましたが、それからいろいろとお店が新しくなっていて、多くの発見がありました。1階には期間限定のお店のコーナーもあり、ちょくちょく行ってみるのも楽しそうです。
おわりに
金山駅南口から歩いて金山駅北口に戻る、歩く距離としては2キロ半程度の決して長くない距離ですが、道中、スポットそれぞれが面白く、充実感でいっぱいのひとときでした。実際に歩いてみると、知らないところがたくさんあって、知っているつもりのところもたくさんあって、常に発見の連続でした。
金山アンバサダーの鬼頭さん親子には、金山と言えばである「音楽・文化」、そして史跡の中から行き先をチョイスしていただきましたが、今回の立ち寄ったところ以外にもまだまだ魅力的な場所はたくさんあります。ご紹介しきれませんでしたが、金山エリアにはたくさんの美味しい飲食店も並んでいて、ちょっと遊びに来るのにも、しっかり遊びにくるのにももってこいなのではないでしょうか。
鬼頭さん親子は、「金山駅前まちそだて会」さんが任命しているアンバサダーさんです。金山駅前まちそだて会は、金山が大好きな金山駅周辺の企業や個人が集まって、金山の魅力を発信しています!
金山駅前まちそだて会からのご紹介 #金山みやげ
肉球の形に焼き上げられた可愛いらしいフィナンシェです。フランス語で「お金持ち」を意味するフィナンシェを肉球の形に焼き上げた、金山発!運気アップ!のお土産です。令和6年5月25日(土)の10時から、南口駅前広場のマルシェで販売!売り切れ次第終了なので、お求めの場合はお早めに!
お問合せは以下の金山駅前町そだて会へ↓
金山をさらに盛り立てていくため、いろいろな活動をなさっているんですね。金山に行く際は、ぜひまちそだて会さんのHPもチェックしてみてください。まちそだて会への入会も募集中です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。ぜひ金山エリアを歩いてみてくださいね。
今回の記事を読んで、金山のことが少しでも気になった方や、金山に行きたいなと思った方は、ぜひ「♥スキ」を押してください。よろしくお願いします。
それではまた。