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中高生集合!児童館で一緒に遊ぼう~中高生の居場所づくり~

こんにちは。広報課の太田です。
賑やかな写真に誘われて、この記事を開いてくださった方もいるのではないでしょうか。

表紙に設定したのは、緑児童館を利用する中学生や高校生と児童館スタッフの写真です。
え?「児童館を利用するのは、乳幼児や小学生でしょ」って?いえいえ、名古屋市の児童館は中学生や高校生世代の子たちも大歓迎なんです。

今回は、読者の皆さんにぜひとも知っていただきたい児童館の一面をお届けするため、「中高生の居場所」としての児童館を紹介します。
きっとこの記事を見て気づくことがあるはず!
ぜひ、最後までお付き合いください。


「中高生だけの空間づくり」

名古屋市では、中高生が児童館を利用しやすくなるように通常の開館時間を延長して中高生専用の時間帯 (緑児童館では「GTタイム」と呼んでいます。「Green Teensタイム」の略称)を設けています。
館によって実施形態は異なりますが、基本的には週に1回開館時間を延長して実施しています。

緑児童館では、中高生専用の時間帯をモデル的に拡充しており、毎週木曜日・金曜日・土曜日の午後5:00〜8:00の時間帯が、中高生だけの時間となっています。思う存分に児童館を使うことができるんです。
それでは、児童館ではどうやって過ごすことができるのか、実際に緑児童館を利用する中高生の様子とともに紹介します。

楽しみいろいろ 児童館で一緒に遊ぼう

児童館では、ボードゲームや楽器、スポーツ、自習など、さまざまな活動ができます。子どもたちは、自身の好きなことをして自由に過ごしていました。

その中でも、緑児童館で最近流行っているのはバレーボール!
まずは、みんなで協力してネットを張ります。実はこのネットは児童館職員のお手製だそうです。子どもたちは、手慣れた様子でネットを張り、数分後にはバレーボールコートが完成していました。

その後は、チームを組んでゲーム形式で対戦!
喜んだり悔しがったりしながら、バレーボールを楽しんでいました。

盛り上がっている様子。楽しそう~!


あまりの躍動感にぶれた写真ばっかり…苦笑

そして、バレーボールを楽しんでいた子どもたちがお話を聞かせてくれました。
おもちゃのマイクを使いながらインタビュー形式で質問。いろいろと教えてくれました!

“緑児童館に遊びにくるようになったきっかけは、中学校の友達に誘われたから。3月くらいからGTタイムがある日は毎回来ていて、いつもバレーボールをして遊んでいます。ここで初めて会った子とも友達になって、一緒にバレーボールをして遊んでいます!”


“いつもバレーボールで遊んでいて、それぞれに得意なポジションがあります。自分はセッターをやっているけど、どこのポジションもできます!”

(ここで周りの子どもたちから「かっこつけてる!」という声も。笑 しかし、バレーボールをしている様子を見ていたところ、大活躍していましたよ!)


“自分も、ここに来るようになったのは中学校の友達に誘われたから。いつもバレーボールで遊んでいて、リベロを担当しています。
今高校一年生で、ここに来ている中学の友達とは違う高校に通っているけど、こうやって児童館で一緒に遊べるので寂しくないです。いつも、事前に「今日児童館に行こう!」と連絡を取って、集合しています。“

お話ししてくれた皆さんは、ほとんど毎回のようにGTタイムに参加しており、ここで初めて出会った子とも一緒にバレーボールをして遊んでいるとのこと。
(ちょうどこの日もGTタイムに初めて来た子たちがいましたが、いつの間にかみんなで一緒にバレーボールをして溶け込んでいました。)
大人数でバレーボールをすることが楽しくてハマっているんだと、教えてくれました。話のとおり、バレーボールをしている姿は本当に楽しそうで、なんだか輝いて見えました。


こちらもぶれぶれです。

自分らしく過ごせる場所

児童館では、スポーツの他にゆっくりくつろいで過ごすこともできます。

こちらの部屋では、自身のスマートフォンでゲームをしたり、友達や職員さんとおしゃべりをしたりして過ごしていました。

“いつも学校帰りにここに寄って、ドッジボールをしたり、オセロで遊んだり、おしゃべりをしたりしています。最近は、恋バナをしました!
事前に友達と約束はしていなくて一人で来ているけれど、大体は友達に会えたり、職員さんと遊んだりしています。”

その日会ったばかりの私にも恋バナを聞かせてくれて、私は興味津々に聞き入ってしまいました。詳細は内緒ですが、とても楽しかったです。


おもちゃのマイクを渡されてノリノリ

他にも、児童館には本や漫画がそろっている図書室や、飲食ができる部屋もあります。また、楽器を楽しむ中高生の姿もありました。
※名古屋市内の児童館全館に楽器が置いてあるとは限りませんのでご注意ください。
ドラムを叩く子のリズムに合わせて他の子どもたちが歌を歌っていました。
そこに楽器の得意な職員さんも加わり、いつの間にかバンドに!
この時は、流行りの歌を合奏していました。みんな、とても上手!!

ギターとベースは職員が演奏。こちらもとても上手!!

ドラムを叩いている子は、“普段はバンドやボーカロイドをよく聞いていて音楽が好き”と教えてくれました。児童館は、自分の好きを広げられる場所でもあるんですね。

子どもたちに、自由に伸び伸びと過ごしてほしい

中高生たちに大好評のGTタイム。館長さんに、その思いをお聞きしました。

「館長らしくない館長です」と写真に応じてくださった館長
  • 緑児童館では、子どもたちはどのように過ごしていますか。

“スポーツを楽しんだりおしゃべりをしたり、自由に伸び伸びと過ごしています。みんなでご飯を作るイベントも開催しているのですが、みんな、名前も顔も知らない子ともごはん作りを通して仲良くなっています。”

  • 子どもたちがそのように過ごせている秘訣を教えてください。

“ここでは、「職員に挨拶をしよう」とか「脱いだ靴を揃えよう」といったルールはあえて設定していません。また、子どもたちに対して、指導をすることもありません。そのため、子どもたちが伸び伸びしているのではないかと思います。”

  • GTタイムを開設したことで、子どもたちの反応はどうでしたか。

“子どもたちからは「毎日やって欲しい!」という声もあがるほど喜んで利用してもらっています。”

  • どのような思いでGTタイムを開催していますか。

“中高生の居場所は、中高生たちにお金があれば見つけられるんだろうけれど、無料で自由に遊べる公的な場所はあまりない状況です。中高生もいつでも児童館に来ていいですが、中高生専用として呼びかけることで自分たちの居場所として認識してもらいたい、そして、児童館利用を通して「児童館なかなかいいじゃん!」と思ってもらいたいです。”

  • GTタイムに来たことがない中高生へ、メッセージをお願いします。

“ここでは、自分のやりたいことをやることができます。ぜひ試しに来てみてください!”

  • 中高生の子を持つ親世代へ、メッセージをお願いします。

“「うちの子、何考えてるかわからない」「うちの子、何か悩んでいるかも」と思うことがあるかもしれません。ここは、悩みを持った子どもも訪れますし、伸び伸びと過ごせる場所です。子どもたちにぜひ児童館を提案してみてください!”

最後に

乳幼児や小学生の場所だと思われがちな児童館ですが、近年、中高生の利用者が増加しています。その理由は、GTタイムのような中高生の居場所づくりに関する取り組みを通して「児童館、なかなかいいじゃん!」という思いが中高生の中で広がっているからではないでしょうか。

緑児童館の他にも、名古屋市の全児童館で中高生専用の時間帯を設けています※ので、ぜひ一度近くの児童館に足を運んでみてください。

児童館は好きなことが自由にできる場所。なかなかいいと思いませんか?

※開催日時等の詳細は、各児童館のホームページをご確認ください。
 各児童館のご案内(名古屋市公式ウェブサイト)

児童館の愛称選定委員を募集中!

さらに、名古屋市では、中高生にもっと児童館に来て欲しい!児童館に親しみを感じて欲しい!という思いから、今年度に児童館の愛称を決定する予定です。現在、その愛称を選定する中高生委員を募集中!ぜひ、ご応募ください。
■選定会日程:令和6年7月27日(土)午後1:30~4:30
■対象:中・高校生世代の方
■申込:7月1日(月)まで
詳しくはこちら