名古屋グランパス、広報なごや888号の表紙に。広報担当が1年以上悩んだ、表紙写真に込めた想い
名古屋市広報課の丸澤です。
広報なごや令和3年12月号は888号となりました。
市章に「㊇」を使うくらい、名古屋市にとって「8」はとても縁のある数字です。
そのため、通常であれば表紙をどうするかは6か月前から悩み始めますが、888号は1年以上前から悩みました。
今回は表紙(及び2面の特集)を「なぜ名古屋グランパスに」といったような内容で、記事を作成しました。最後までお読みいただけると幸いです。
※広報なごや888号の表紙はこちら
表紙選定
表紙選定は888号に関わらず、毎回悩んでいます。
先ほども書きましたが、だいたい6か月前からある程度テーマを決めて進めていきますが、「名古屋市民に伝えたいこと・知って欲しいこと」「2面の特集につながる表紙の画像」「2面で専門家等からコメントをいただけるかどうか」など、様々な観点から選定をしていきます。
所管部署と打ち合わせをして、「これでは伝えきれない」と思って、他のテーマにすることもあります。またコロナ禍で、急遽表紙を変えるということもありました。6か月後先の社会状況も見越しながらの選定となり、毎回発行されるまで心配は続きますし、発行後も「やっぱりあのテーマの方が、、、」「写真はこうだったかも、、、」といった反省をしています。
888号ということもあり、「名古屋市と縁がある」「名古屋市民が表紙を見てそこ(団体)がすぐ分かるもの」「末広がりの八なので、これからさらに広がりがもてるもの」というものを軸に1年以上前から考えていました。
過去の広報なごや、2014(平成26)年8月に発行した800号を見ると、名古屋グランパスの(当時)田中マルクス闘莉王選手、楢崎正剛選手のお二人が出ているのを見て、「名古屋グランパス、株式会社名古屋グランパスエイトで『名古屋』『グランパス(鯱)』『エイト(㊇)』と、とても名古屋に縁のあるチームだ。」と思うようになりました。
ちなみに800号の表紙はこちらです。
「名古屋市と縁がある」「名古屋市民が表紙を見てそこ(団体)がすぐ分かるもの」、名古屋グランパスなら「縁」「すぐ分かる」だろうと考えました。
これが1年ほど前の話で、他にも候補は考えていました。
「末広がりの八なので、これからさらに広がりがもてるもの」を考えた際に、名古屋グランパスはホームタウン活動で名古屋市と連携しながら社会貢献活動を行い、地域と共に歩んできたという実績があります。
それに加え、令和4年の市営交通100周年に向けて同じく令和4年に30周年を迎える名古屋グランパスがコラボをしたり、包括連携協定の動きもあると知り、888号は名古屋グランパスに表紙をお願いしたいという気持ちになりました。
表紙写真、選手じゃなくてコーチ・スタッフ(社員)に
表紙の写真をどうするか、これも相当悩みました。
最初は選手の試合開始前の集合写真や、円陣を組んでいる写真を考えたりしました。
今回は包括連携協定を特集していること、そこを打ち出すための写真はどうあるべきかを考えました。
令和3年10月29日に締結した包括連携協定、締結内容の文言を見ると
「相互に緊密な連携・協力による活動を推進し、市民生活の幅広い分野において、市民サービスの一層の向上、地域の活性化などに取り組むことにより、相互の持続的な発展を図ることを目的として、包括連携協定を締結する」
とあります。
実行するには選手だけではなく、コーチやトレーナー、選手を食から支える栄養士、営業部門や総務部門など関係者も含めた「名古屋グランパス」と取り組むことが、より協定を効果的に進められるものと考えています。
選手の写真は、市内を歩くと顔と背番号が付いたフラッグが掲げられていたり、試合がテレビで放映されたり、新聞に露出していたりします。自治体が発行する広報紙でなくとも、見る機会というのは多いかと思います。
そう考えると今回は選手よりも、普段は市民の方と直接接する機会が少ない、コーチ・社員の方にご出演いただき、市民の皆様に「今後一緒になって活動していくチームメイトです。」的な紹介写真を撮影したいと思い、表紙写真の撮影にご出演・ご協力いただきました。
撮影当日
スケジュールの都合上、当日は20分以内での撮影となりましたが、名古屋グランパスの皆様きびきびと動かれて、また天候にも恵まれて素敵な写真が撮影出来ました。
当日にいきなり撮影といっても、思った絵が撮れそうにない、奥行きの感覚が違うなど様々な問題が起こるので、事前の下見もしています。
(コロナ禍であるため選手と遭遇しないように、細心の注意を払いました。)
事前の下見もあり、「太陽がこっちにあるから、まぶしい顔した写真にならないようにこちら側で撮影かな?」「八の文字を作り、皆さんの顔を見える形となると、このくらいの間隔は必要かな?」など、当日の撮影の段取りに必要な情報をたくさん得ることが出来ました。
撮影前には「スケジュールの都合で、20人くらいしか集まらないかも、、、」と聞いていましたが、実際はサムネイルにもあるようにコーチ陣を始め、たくさんの方にお越しいただきました。
さすがプロスポーツクラブ、人数が多くても行動が早く、「20分は少ないかな、、、」と思っていたのが、撮影はトントン拍子に進みました。サムネイルの写真以外にも、もう1パターン撮影していました。広報課職員が撮影風景を撮っていたので、プロのカメラマンの写真とは印象が異なってきますが、イメージ程度で皆さまにも見ていただければ。
小西社長、清水専務、楢崎クラブスペシャルフェロー、佐々木アカデミーダイレクター始めコーチ・スタッフの皆様、撮影にご協力いただきありがとうございました。
また撮影に至るまで事前の調整、当日の進行、広報なごや紙面の確認・調整にご尽力いただきました、名古屋グランパスホームタウングループの田中様、西村様、誠にありがとうございました。
最後に
Jリーグには「シャレン!」という、社会課題や共通のテーマ(教育、ダイバーシティ、まちづくり、健康、世代間交流など)に、地域の人・企業や団体(営利・非営利問わず)・自治体・学校などとJリーグ・Jクラブが連携して、取り組む活動があります。
「シャレン!について」の冒頭に、「世界でいちばん地域を愛するプロサッカーリーグになりたい。」とあります。実際に全国のJクラブで、地域との接点である年間25,000回を超えるホームタウン活動をしており、これは毎日どこでJクラブがホームタウン活動をしているという計算になります。
名古屋グランパスもホームタウン活動を、名古屋市始め愛知県内の各自治体と連携しながら取り組んでいます。広報なごやの888号の特集・2面では、名古屋グランパスが行うホームタウン活動について掲載していますので、皆さまにもぜひご覧いただきたいです。
名古屋グランパスの皆様、誠にありがとうございました。
今後もよろしくお願いします。