駅ちかウォーキングで健康寿命アップ!#なごやを歩こう~広報なごや9月号~
交通局乗客誘致推進課の長江です。今回は、広報なごや9月号「#なごやを歩こう ~シニア世代のお出かけ編~」で紹介しているウオーキングコースを歩いてきました。
新型コロナウイルス感染症の流行以降、シニア世代の運動量が減少しています。運動不足になると、体力が落ちて要介護状態になる「フレイル」になってしまう恐れがあります。
そこで、交通局では、シニア世代や運動不足の方向けのイベントを実施しています。今回は、地下鉄桜通線「桜山」駅から「新瑞橋」駅を歩く「名古屋市立大学監修 駅ちかウォーキング」を紹介します。名古屋市立大学に、健康寿命を延ばすためのウオーキングコースを監修していただきました。
敬老パスを使ってお出掛けして、ウオーキングを楽しみましょう!
※イベントは終了いたしました。
テーマは「適度な負荷をかけたウオーキング」です。皆さん、普段何気なくご近所をウオーキングされている方も多いと思いますが、今回監修いただいた名古屋市立大学大学院教授の研究によると、負荷を掛けずに歩いているだけでは、残念ながら、健康寿命を延ばすための効果は小さいとのこと。
では、健康寿命を延ばすにはどうすればいいのか。ずばり、坂を上ったり速足で歩いたりすることで、適度に心拍数をあげることが大切なのだそうです。
その目標となる心拍数は、次の式で求められます。
目標心拍数
(220-年齢-安静時心拍数)÷2+安静時心拍数
私を例にしますと、
年齢48歳、安静時心拍数70拍/分の場合の目標心拍数
(220-48-70)÷2+70=121拍/分
脈拍数の測り方は、利き手でない手首に利き手の人差し指・中指・薬指の3本指を添え、30秒間脈拍を数え、その数値を2倍して1分間の脈拍数にします。
皆さんもご自身の目標心拍数を意識して歩いてみましょう。
いよいよスタート。とその前に腹ごしらえ
出発前に腹ごしらえのため、瑞穂消防署向かいのお蕎麦屋さんに行こうと事前に調べてみると、何と定休日!気を取り直して、スタート駅である桜山駅で下車し、市大病院横の味噌煮込みうどん屋さんへ。アイラブナゴヤ。
腹ごしらえをしたところで、広報課の太田さんと合流。時刻は午後2:00ちょうど。この日は天気にも恵まれ、気温は35℃以上の猛暑日。灼熱の太陽とアスファルトとの両面焼きグリル状態の中、帽子を忘れるという痛恨のミス。「こんな日にほんとに歩くの?」と太田さんに視線を送ると、「じゃ、行きましょう!」の号令で強制スタート!
※気温の高い日が続いています。暑い時間帯は避けるなど、熱中症に注意して歩いてください。
ウオーキング開始!
桜山駅2番出入口からスタート。南に進み、「市大病院前」交差点を左折します。名古屋市立大学東側の塀に「塩付街道」の案内看板があります。ここから南は星崎、北は信州塩尻まで続く街道です。
東山荘(とうざんそう)への道すがら…
さて、ここから最初の目的地「東山荘」まで、東に向かって歩いていきます。途中、うなぎ屋さんからとめどなく立ち上るおいしい煙に惹かれ、お店に吸い込まれる寸前でしたが、すでにおなかも満たされていたこともあり何とか耐えることができました。次に通る時は、その自信はありません。
最初の上り坂で心拍数ア~ップ!
「石川橋」交差点を右折した先は、最初の上り坂区間です。なだらかな上り坂ですが、地味に長い。ここで心拍数ア~ップ!酷暑も手伝って私の心拍数は100拍/分台から一気に140拍/分まで上昇!
「田辺通2」交差点を右折すると林が見えてきます。そこが最初の目的地、東山荘(とうざんそう)です。
緑に囲まれ、静穏な東山荘
林の手前を左折するとすぐに立派な門構えが目に入ります。ちなみに東山荘の名前の由来は、伊東家の山荘だから。中に入ると大正時代に建てられた立派な建物を中心に、林の中に点在する4つのお庭を見ることができます。東山荘は、国の登録有形文化財にも登録されています。
園路を散策すると真夏でもヒンヤリとした空気を感じることができました。もう灼熱のコンクリートジャングルには戻れない…。
山崎川四季の道
避暑地にも匹敵する涼やかな空気感に後ろ髪をひかれつつ、東山荘を後にしました。そこから山崎川までは下り坂ですが、見たところこれが結構な急勾配。「逆コースにしなくてよかったぁ」などと思いながら坂を下りきり、向田橋からはいよいよ「山崎川四季の道」を歩きます。
向田橋からかなえ橋までは歩道がないので、たまに通る車には注意してくださいね。
桜の名所として知られる山崎川四季の道。その名のとおり四季折々の草花を楽しむことができるんです!
山崎川「夏の道」
川沿いを歩いていると、右手に美しい花々が見えてきます。
四季の道の中でも、かなえ橋から左右田橋の間は「夏の道」。夏に咲く花を楽しむことができます。ちょうどこの時期はアベリアが咲いており、酷暑の中でも力強く咲いている姿に元気をもらいました。
このほか、石川橋からかなえ橋の間は「春の道」、左右田橋から可和名橋の間は「秋の道」として、それぞれの季節の花を楽しめます。
オアシスからの上り坂(その2)
アベリアが美しく咲いている様子を堪能するのも束の間、次の上り坂区間に向かいます。そこへ、今にも気力が尽きかけそうな2人の目の前に現れた、堂々と佇むグレーのオアシス!その名はパロマ瑞穂アリーナ!
2人は涼を追い求め導かれるように館内へ。しばらくベンチに腰掛け心地よい冷気に包まれながら、「もう外には出られない!」と思った刹那、太田さんの「そろそろ行きましょう!」で現実逃避終了。
ここからは「パロマ瑞穂スポーツパーク」エリアをかすめながら坂道を上っていきます。再び心拍数ア~ップ!そして「田辺通4」交差点を右折し、再び山崎川へ。
川面のきらめき
山崎川をさらに南へ進むと、程なく「山崎川親水広場」が見えてきます。ここでは遊歩道から階段を下りて川に近づくことができ、直接水に触れることができます。
浅瀬になっているため、この日は子どもたちが網を片手に元気に水遊びをしていました。川面に降り注ぐ太陽のきらめきが美しかったのですが、私には角膜へのダメージを強く感じられました。こんな日は、サングラス必携ですね。
思い出?のスタジアム
さらに歩みを進めると、建設工事中のパロマ瑞穂スタジアムの仮囲いが見えてきます。その囲いにはところどころ窓が設けられており、中の様子が見られるようになっています。
少しのぞいてみましたが、まだまだ工事は始まったばかりの様子でした。学生の頃、旧スタジアムのトラックを走ったかすかな記憶がよみがえり、新スタジアムの完成が楽しみになってきました。(もう走ることはないでしょうけど…)
最後の追い込み速足区間
パロマ瑞穂スタジアムを過ぎると、ゴールまであとわずか。ここで最後に心拍数をあげていきます。速足区間です。山下橋から落合橋までスピードをあげて歩きます。ここでも心拍数ア~ップ!そして、あっという間にゴールの新瑞橋駅到着です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。適度な負荷をかけたウオーキングを実践することにより、健康寿命が延び、これから先も健康的な生活を送ることができると思います。皆さんが普段から行っているウオーキングにも、「適度に」心拍数を上げるひと工夫をぜひ取り入れてみてください。
今回紹介したウオーキングコースをみんなで歩くイベントを開催します。
※イベントは終了しました。
★名古屋市立大学監修 駅ちかウォーキング
日時: 9月30日(土)
スタート受付 午前9:30~午前11:00
ゴール受付 午後2:30までにゴールしてください。
場所:スタート 地下鉄桜通線「桜山」駅
ゴール 地下鉄桜通線・名城線「新瑞橋」駅
申込:不要
詳しくはこちらから
※水分補給を心がけるなど、熱中症に注意してご参加ください。
★市立大学教授によるミニセミナー「健康寿命を延ばすためのウォーキング」
日時:9/30(土)1回目 午前10:10~・2回目 午前10:40~・3回目 午前11:20~
(各回15分程度)
場所:名古屋市立大学桜山(川澄)キャンパス(瑞穂区)
定員:各回150人
申込:こちらから
締切:9/18(月・祝)まで