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南区いい湯だな♪銭湯めぐり(第1回~プロローグ編~)

「銭湯を日本から消さない」とは、様々な問題により廃業した銭湯や廃業寸前の銭湯の継業を手がけている若者による銭湯継業集団ゆとなみ社のモットーです。
 
私は銭湯に対してそこまでの強い気持ち・強い愛があるわけではありませんが、いくつかの銭湯に実際に入ってみて、純粋に「ああ、銭湯って気持ちいいなぁ。よい雰囲気だなぁ。」と体験しました。そう、銭湯って素晴らしいのです!
 
ところが、銭湯を取り巻く状況は決して楽観視できるものではありません。設備の老朽化、後継ぎ問題、物価高騰などなど…。全国的に見ても、こういったことが原因で廃業を選択する銭湯が数多くあるのが実態です。
 
あ、申し遅れました。私、名古屋市南区役所地域力推進室の…。本名を名乗りたくないなぁ。誰か名前をつけてやると言ってくれませんでしょうか。
とりあえず「せんとうくん42歳」と名乗っておきましょう。あれ、何かに名前が似ているな。まあいいか。流れ流れて気が付いたら、このnoteを書くことになっていました。しばしお付き合いいただければと思います。


せんとうくん42歳のイメージ




名古屋市南区は銭湯のまち?


なぜ南区役所の職員が銭湯の文章を書くのか。それは名古屋市南区が銭湯のまちだから、に他なりません。

と、風呂敷を広げましたが、名古屋市にある16の区の中で、銭湯の数が最も多いのは!
 
何と!
 
そう!
 
何を隠そう!
 
中村区でございます…
実は南区は2番目なんですよね…

残念無念?南区は中村区に及ばずの第2位


いやいや、2番目だっていいじゃないか、十分多いじゃないか。そう言っていただけるみなさまの声を背に、ひっそりと、だがしたたかに、南区の地域の特色として銭湯をアピールしていきます!

そもそも銭湯ってなに?


銭湯って聞いたことあるし、何とはなしに分かるんだけど、馴染みがないからはっきりとは分からんなぁ、という人もいるかと思います。ここで銭湯の定義を少し押さえたいと思います。
 
広義の意味でいうと、銭湯とは「入浴料を取って入浴させるお風呂屋さん」全般のことを指します。この中にはいわゆるスーパー銭湯や健康ランド、サウナ専門施設なども含まれることになります。
 
ただ、このnoteの中ではもう少し狭い意味での銭湯、普通公衆浴場として分類される浴場を銭湯として扱っていきます。「まちの風呂屋」ですね。一般的な意味でも銭湯といえばこれを指すことが多いです。
 
普通公衆浴場として分類される浴場は、物価統制令により入浴料金の上限が定められています。名古屋市内の公衆浴場組合加盟店では大人(中学生以上)500円で統一されています。安いです。
 
なぜ、安価な入浴料金が定められているのかというと、普通公衆浴場とは「地域住民の日常生活において保健衛生上必要なものとして利用される施設」だからです。昔はどの家にもお風呂があったわけではないですから、まちの風呂屋で風呂に入るということも普通でした。
 
ところが、時代が移り変わり、今や各家庭にお風呂があるのが一般的です。わざわざ外に入りに行く必要はあまりない。その点が今日の銭湯を語るうえでのひとつキーなのかなとも思います。

ところで銭湯のイメージってどう?


みなさんは「銭湯」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますでしょうか。ある人にとってはかぐや姫、またある人にとっては乃木坂46かもしれませんが、やはり一番は、大きなお風呂ではないでしょうか。

大きなお風呂にアヒルも気持ちよさげ


南区役所が南区で奮闘する人にスポットを当てたインタビュー企画「ミナシル」において、七福湯の店主カイヤシゲノリさんも、「大きなお風呂は気持ちいいよ」と銭湯の魅力を語っています。


3分の動画なのでサクッと観ちゃってください


大きなお風呂につかってリラックスする非日常感
、これは銭湯が持つ一番のストロングポイントではないでしょうか。
 
また、若者を中心に感じている古くからの銭湯が持つレトロ感のイメージも取り上げるべきでしょう。近頃、昭和レトロブームは色んな分野で見られますが、銭湯もそのひとつとして受け入れられているのは嬉しいところです。レトロ感もりもりの銭湯グッズも巷に溢れています。
 
反対に、ネガティヴなイメージを持ってらっしゃる方もいるかと思います。例えば以下のように。
 
・汚い
・手ぶらで行けない
・入れ墨やタトゥーが入った人がいる
 

ネガティヴなイメージを覆そう

 
まず「汚い」というイメージについて。私がこれまでに行った銭湯は清潔でした。施設を清潔に保つことは、温浴施設にとって最も大切なことだと私は考えておりますが、多くの銭湯はそれを守っていると思います。古くはあるが、きれいな印象です。
 
余談ですが、実は昨年の8月初めまでは、南区にはもうひとつ銭湯がありました。その銭湯の名は「呼続温泉」といいます。私は閉店の前日に行くことができたのですが、その時の清掃への気配りに感動したことを覚えています。最後だからいつも以上に清掃に力を入れたということもあったかもしれませんが、徹底した仕事ぶりに感服しました。

閉店前日の呼続温泉は素敵だった


次に「手ぶらで行けない」について。まあ、それはそうかもしれないです。ボディソープやシャンプーが備え付けられていない銭湯も普通にあります。ただ、そういった施設でもミニボトル入りのものが購入できますし、タオルレンタルなどもできます。個人的には、入浴料金が安いからいいかなと思います。
 
最後に「入れ墨やタトゥーが入った人がいる」について。まあ、これもそうです。銭湯は普通公衆浴場という性質上、スーパー銭湯のように入れ墨やタトゥーが入った人の入浴を禁止していない施設がほとんどです。ですが、そういった方が何もないのに他のお客さんに悪さをするでしょうか。私はそのような目にあったことはないですし、見かけたこともありません。そもそも、入れ墨やタトゥーが入っているだけです。不必要に怖がることはないのではないか、というのが私の考えです。
 
 

というわけでこれから何をやっていくのか


ここまで銭湯にまつわることをつらつらと書き連ねてきましたが、この記事はプロローグに過ぎません。来月からは、南区にある公衆浴場組合加盟の銭湯を一軒ずつご紹介していきます。
 
しかも、ただ表面的な施設情報を掲載するだけではございません。私が感じた「愛でポイント」を中心とした銭湯体験レポートや店主へのインタビューなども織り交ぜてお届けします。自分でぶち上げた企画とはいえ、良きものに仕上がるのか不安で仕方ありませんが、やるしかないのです。
 
銭湯の魅力、ためになる情報、時には銭湯が置かれているシリアスな状況も含まれるかもしれませんが、私の視点から見た南区の銭湯を余すことなくお伝えします!
 
また、私は日常的にサウナに入る人、いわゆるサウナーでございます。銭湯の中にはサウナ設備のあるところも多くあります。銭湯サウナという言葉もあるぐらいです。なので、サウナレポートも併せてお伝えしていきます。
 
更新は毎月26日です。察しのいいみなさんには説明するまでもありませんが、26(風呂)の日の更新となります。ちなみに、この記事の更新日である7月26日はミック・ジャガーの誕生日とのことです。
 
ひとりでも多くの方が南区の銭湯に魅力を感じ、足を運んでくれることを目標に書いていきますので、なにとぞご贔屓に!オディレイ!

せんとうくん42歳(実体)から渾身のお願い


 


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