徳重支所で「徳重だいこん」栽培に挑戦してみた!(前編)
徳重支所の区民生活課のさいとうです。今回、JAみどりさんから徳重だいこんの種を分けていただき、地元野菜のPRも兼ねて徳重支所ボランティアグループ「みどり区民プラザサポータークラブ」園芸部の皆さんが中心となって徳重だいこん作りに挑戦しました!
読者の皆さまにも徳重だいこんのことを知っていただきたいので、栽培の様子をさいとうがお届けします。
「あいちの伝統野菜」
皆さんは「あいちの伝統野菜」って聞いたことがありますか?
「あいちの伝統野菜」とは
① 選定時点から50年前には栽培されていたもの
② 地名、人名など愛知県に由来しているもの
③ 今でも種や苗があるもの
④ 種や生産物が手に入るもの
という、4つの定義を満たした野菜で、平成14年に35品種選定されました。
名古屋市の「あいちの伝統野菜」には中川区の「野崎2号白菜」、中村区の「愛知大晩成キャベツ」、天白区の「八事五寸にんじん」、緑区の「大高菜」の4品種があります。
そして令和5年3月に清須市の「土田かぼちゃ」と共に「あいちの伝統野菜」に追加選定されたのが、名古屋市緑区の「徳重だいこん」です。
徳重だいこんは、円筒形で太く短く先が丸い、曲がりが少ないのが特徴です。
また肉質が固く火を通しても煮崩れしにくいことから、煮物や漬物、切り干し大根などさまざまな調理法で楽しむことができます。
「徳重だいこん」の栽培に挑戦!
そんな、あいちの伝統野菜「徳重だいこん」を、「みどり区民プラザサポータークラブ」が、徳重支所の入り口横と光の庭の2カ所で栽培に挑戦してみました。
徳重支所入り口、光の庭は、ユメリア徳重のこの辺りにありますので、支所にお越しの際はぜひご覧ください!昨年に引き続き、今年も9月から栽培しています。
まずは、こちらが「徳重だいこん」の種
【種の袋に記載されている事項】
種をまく時期 9月上旬
〇深さ5~10mmの穴に3~5粒まく
〇株間20~25㎝
〇本葉4~5枚で間引きして1株にする
〇追肥は2回
種をまいてから20~30日毎に株間に化成肥料をひとつまみ施肥する
種以外に用意するものは、底の深いプランターと、市販の培養土50リットル程度。だいこんは根が非常に深く伸びるので、深くて、保水力、排水性のいい土が栽培に適しており、底の深いプランターが必要となります。
ちなみに徳重支所で用意したプランターは、深さ約65㎝×横45㎝×縦38㎝で容量約70リットルのサイズです。結構大きいです!
プランターが用意できない場合は、培養土などが入った袋をそのまま利用することもできます。
準備ができたら、プランターに培養土を敷き詰めていきます
種をまきやすいように筋(深さ1㎝程度)をつけています
いよいよ種をまきます
今回はプランター内に2本筋を入れ約10㎝間隔で、1㎝くらいの深さに、5~6粒程度まいてみました。
あとで調べたところ、本来約25㎝程度離して種をまくようです。欲張りなのでたくさん種をまいてしまいました。
市販の培養土を使わない場合は、種まきの2週間以上前までに苦土石灰(くどせっかい)と堆肥を混ぜて土を耕しておいて、1週間前に化成肥料を施して再度土を耕しておくと良いようです。
1週間後芽が出てきました
この間、水やりは土の表面が乾いてきたら行います。
間引き1回目 本葉2枚の頃に1回目の間引き、葉の形が良いものを残して5~6本の中から3本だけ残るように間引きます。
あっという間にぐんぐん育ちました
もっと大きくなあれ♡
コチラもこんな感じで、順調に育っています!
徳重支所では培養土の空き袋も利用して栽培してみました。
↑この培養土の袋の中には、3本のだいこんが育っています。
込み合った芽を間引いていきます(間引き2回目)
6本残るように間引いていきます。
本来は25㎝程度間隔を空けて育てるところ、ぎゅうぎゅう詰めで育ててしまいましたが、収穫はどうなるのでしょうか?
続きは12月末頃に収穫のご報告を兼ねて掲載させていただきます。
ここまで栽培の様子をお伝えしてきた「徳重だいこん」。
実は、「徳重だいこん」の種は現在市販されておらず、徳重だいこん保存会の皆さんを中心に「徳重だいこん」の特徴がよく出ている純度の高い種を一生懸命増やしている最中です。
今後、「徳重だいこん」がたくさん栽培されて、皆さんの自宅などでも栽培できるようになるといいですね。
徳重支所へお越しの際は、ぜひこの貴重な「徳重だいこん」を見に来てください♪