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みんなで虐待のない社会にしよう!11月は児童虐待防止推進月間です。

 中川区民生子ども課民生子ども係の石黒です。厚生労働省によると児童虐待による死亡事例は年間70件を超えています。単純計算をすると、約5日に1人が命を落としていることになります。このような現状の中、「児童虐待をなくしたい!」ということで、11月は全国的に児童虐待防止推進月間を実施しています(名古屋市では独自取組として5月にも児童虐待防止推進月間を行っています)。
 今回は、11月に中川区で行う児童虐待防止推進月間の啓発活動(オレンジリボンキャンペーン)の内容を中心にご紹介します。


【啓発活動に使用するウェットティッシュのイラストを作ってみる】

 今まで11月のオレンジリボンキャンペーンで使用するグッズ(区役所作成分)のデザインは業者さんに依頼していましたが、今年度は中川区にある名古屋市立工業高等学校の生徒の皆さんにイラスト作成をお願いしました
イラストを作成する前に「子育ての現状、児童虐待やオレンジリボンキャンペーンについて学んでみよう!」ということで、区内のエリア支援保育所(中島保育園、豊成保育園、十番保育園)、西部児童相談所、区役所職員が説明を行いました。
※エリア支援保育所とは、地域の子育てに関する情報の提供や、子育てに関する相談・助言を行っているところです。

 保育士さんたちによる保護者と赤ちゃんの人形劇を見て、0~3歳の子育ての現状を学んでみました。子育てって大変!

 児童相談所の業務や児童虐待の種類(身体的虐待、心理的虐待、ネグレクト、性的虐待と4種類あります)や内容について、中川区マスコットキャラクターのナッピーも一緒に話を聞きました。

 最後は、オレンジリボンキャンペーンの内容、児童相談所虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」について説明を聞きました。
 今日の内容を意識し、オレンジリボンキャンペーンで使用するウェットティッシュのイラストを作成してもらうようお願いしました。お2人とも夏休みの、しかも大変暑い中ご参加いただき、本当にありがとうございました!!
 
 そして、完成したウェットティッシュのデザイン案がこちらになります。

 このデザインには、

 ・四つ葉のクローバーは発芽期に踏まれてしまうことで起こる現象と言われています。成長するにつれてより美しくなるてんとう虫とともに描き、「たとえ何があろうとも美しくなれる」と子どもに語りがけたい。
・地域の方々には四つ葉のクローバーを見つけるように、優しく注意深く子どもたちを見守ってほしい。そして、困っていたら手助けをしてもらいたい。 

 という気持ちが込められています。今年度もオレンジ色のジャンパーを着た職員が高畑駅や区内商業施設で配るので、受け取った方は実物をご覧ください!

写真は昨年度地下鉄高畑駅で行った様子です。

【区で行うオレンジリボンキャンペーンについて】

中川区では、他にも次のような内容を企画しています。
・保護者向けの講座「イライラしない子育て講座」(講師:杉江健二氏)の開催(11月17、18日)※この講座はすでに終了しています。
・オレンジリボンがプリントされたクリアファイルや啓発グッズを民生子ども係の窓口で配布

・職員がオレンジリボンを着用し、区役所全体で児童虐待防止をPR(民生子ども係所属のナッピーもオレンジリボンを胸に着けています)。

「虐待かな?」と思ったら、児童相談所虐待対応ダイヤル「189」に、すぐにお電話ください(189は通話料無料でお近くの児童相談所に繋がり、匿名での通報もできます)。

【もっと興味を持たれたら】

 今回「オレンジリボンキャンペーン」という言葉を初めて聞いたという方もいると思います。そこで、まずはオレンジリボンについて調べてみました。
 
 オレンジリボンとは、子ども虐待防止のシンボルマークとして使われています。また「オレンジリボン運動」は、オレンジリボンを広めることで、子ども虐待をなくすことを呼びかける市民活動です。子ども達が虐待で死亡することを断絶しようという運動は年を増すごとに拡大しています。オレンジリボン運動を通して子ども虐待の現状を伝え、多くの方に子ども虐待の問題に関心を持っていただき、虐待のない社会を築くことを目指しています。
 
 という文章が名古屋市子ども青少年局作成のパンフレットに載っていました。では、どうしてこの運動は始まり、なぜオレンジ色なのでしょう?
 
 平成16年に栃木県小山市で3、4歳の2人の子どもが父の同居人から暴行を受けた末、橋の上から川に投げ込まれ殺害される事件がありました。二度とこのようなことがないよう同市の団体がオレンジリボン運動を翌年開始し、これが全国に広まりました。
 
 また、オレンジ色の理由は、里親家庭で育った子どもたちが「子どもたちの明るい未来を示す色」として選んだと言われています。
 
 そして厚生労働省が11月を「児童虐待防止推進月間」と定め、現在、全国的に啓発活動をしています。
 
詳しくはこちら
厚生労働省:児童虐待防止推進月間に関する特設サイト
児童相談所虐待対応ダイヤル「189いちはやく」
https://www.mhlw.go.jp/189-ichihayaku/
 
体罰等によらない子育てのために
https://www.mhlw.go.jp/no-taibatsu/
 
認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク(オレンジリボン運動の公式ホームページ)

【最後に】

 民生子ども係で勤務していると「オレンジリボン=児童虐待防止」「5月・11月は児童虐待防止推進月間」というのは当たり前の知識です。しかし、昨年啓発物品を配っていた時に区民の方から「オレンジリボンキャンペーンって何ですか?」という質問をされました。また、違う課の職員からも同じことを聞かれ、一旦職場の外に出ると知らない方が多いことが分かりました。
 一人でも多くの方に児童虐待防止に関心を持っていただき、また児童相談所虐待対応ダイヤル「189」の存在を知っていただけたら嬉しく思います。

11月は区役所入口で、ナッピーが襷をかけて皆さんをお待ちしています!