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地域課題の解決を通じて、人と人とをつなぐ「コミュニティサポーター」を募集します!!

スポーツ市民局地域振興課です。
 
地域活動について、皆さんはどのような印象がありますか?
 
町内会の役員を重荷に感じたり、自分とはあまり関係がないと感じていたりする方も多いのではないでしょうか。

しかし、町内会などが取り組む地域活動は、交通安全や防犯、町の美化、高齢者や子育ての見守りなど、住みやすい地域を作り、日々の生活の安全を守る大切な役割を担っています。


また、運動会やお祭りなどの活動に参加することで、住むまちに顔見知りができたなどのメリットを感じる方も多いようです。

近年、孤独や孤立が課題となっているほか、東日本大震災や阪神淡路大震災の時には、町内会・自治会を通して近所づきあいのあるところほど、地域による救助が進み、復旧も早かった、といわれています。

「人と人とのつながり」や、「地域のつながり」を育む地域活動の大切さが、いま、改めて注目されています。

「コミュニティサポーター」を募集しています!
名古屋市では、地域のつながりづくりや地域活動を支援するため、平成28年から地域活動にまつわるお困りごとやお悩みに「コミュニティサポーター」を派遣する事業を実施しています。

「コミサポ」として親しんでいただいているこの取り組み、現在は4名が活躍していますが、2023年10月から、皆さんにとって身近な各区役所でもご相談いただけるよう取り組みを広げるにあたって、コミュニティサポーターを募集します。

地域のつながりづくりやコミュニティ活性化に興味がある方に、ぜひご応募いただきたいと考えています。
応募期間は、2023年6月1日から6月20日です。【応募は終了しました】
詳しくはこちらから
https://www.city.nagoya.jp/sportsshimin/page/0000163374.html


地域活動のいま

共働き世帯の増加、単身世帯の増加など、ライフスタイルの変化により、地域活動への参加者が年々少なくなりつつある中、新型コロナウイルス感染症の影響によって地域活動の多くが中止や縮小となったことで、状況はより深刻なものとなっています。

令和4年度、市内267の地域団体の皆さんに、地域活動の中で課題に感じていることをお聞きしたところ、「地域の中で後継者・新たな担い手の確保(238団体)」「役員の負担軽減のための事業内容の見直しや効率化(127団体)」「町内会・自治会の加入促進、イベントの参加者の増加(123団体)」がトップ3となりました。

町内会加入率の低下や、地域活動の担い手不足は、全国的な課題として新聞やテレビでも報道されていますので、皆さんも耳にしているかもしれません。

また、名古屋市が令和3年に実施した市政アンケート(対象・人数:市内に居住する満18歳以上の市民2,000人)では、地域活動は「人との交流やつながりが得られる(47.1%)」「住みやすいまちづくりのために必要である(37.5%)」といった声があった一方、59.4%の方から「お住まいの地域の地域活動に参加していない・ほとんど参加していない」と回答がありました。

「地域活動に参加していない」と回答した方に理由をお聞きしたところ、「仕事や家庭の都合がつかないから(40.8%)」「きっかけがないから(29.2%)」「活動の内容や参加方法がわからないから(23.3%)」が上位になったことから、ここに地域活動の参加者を増やすヒントがあるのでは、と感じています。

担い手不足に挑む地域の奮闘

昨年度、名古屋市はコロナ禍で大きく影響を受けた地域活動を応援するため、市内267の地域団体の皆さんに、地域活動の課題解決のために取り組んだ事例をお聞きし、「地域活動実践集」を作成しました。

詳しくは、「地域活動実践集」をぜひご覧いただけたらと思いますが、参加しやすい工夫や、運営の負担軽減など、地域活動が持続可能なものとなるように奮闘されていますので、一部ご紹介します。

地域の子どもから大人まで三世代協働での場づくりをしている瑞穂区の「駒場公園利活用愛護会(コマパ会)」

公園が新しく開園するにあたって、「公園の利活用に携わる若い世代が、いずれ、ほかの地域活動の担い手になってくれたら」と、整備の内容やルールについて何度も話し合い、高齢者や子育て世代を始め、誰もが使いやすい公園づくりに取り組んでいます。

写真は、三世代参加の早朝ラジオ体操・公園美化活動の様子です。三世代というだけあって、たくさんの人が参加しています。

ほかにも、「コマパルタイム」として、地域の工作名人による子ども工作遊び会も開催するほか、イベントの企画の募集や公園の様子などの広報にLINEやInstagramも活用しているそうで、子育て世代からも好評だそうです。

中断していた運動会の再開に挑戦したのは名東区牧の原学区

再開を望む声が地域の方からあがったことがきっかけだそうですが、再開にあたっては、運営方法や収支の精算方法を見直し、運営する方たちに負担がないよう改善したそうです。

また、「子どもが参加すると保護者も参加することになり、地域活動のきっかけとなる」と、子どもからシニアまで無理なく参加できるよう、年齢層でカテゴリー分けしたレクリエーションスポーツを追加されています。

「地域活動は、大事な活動だが、義務感だけではやれない。対面し交流することがまずは楽しい、それを忘れない」とお話しされていたのが、印象的です。

地域活動がICTの活用で活発に

ホームページやLINEでの情報発信を充実することで活動を見える化し、若い世代から自治会活動に参加しやすくなったと好評の「上志段味自治会」。全国的にも注目されている取り組みです。

WEB回覧板、ごみ収集カレンダー、防災・防犯情報、イベント告知など、地域の方が知りたい情報を発信しています。

ICTの活用というと少しハードルが高いイメージがありますが、上志段味自治会では、協力してくれる人を回覧板で募集したところ、ホームページの制作やグラフィックデザインに関心がある人が手を挙げてくれたそうです。スキルアップや実務経験もかねて、IT推進委員会を立ち上げて活動しています。

このほか、自治会のイベントやスマホ教室など都合のつく時に関心のある活動をゆるやかにサポートできる仕組み「ゆるさぽ」を立ち上げています。

「できる時にできることを」と呼びかけ、企画から関わりたい方から、半日だけでも、子どもと一緒に、SNSの配信を手伝いたい、イベントの撮影係をやりたいなど、様々な参加の形を提案しています。

コロナ禍で様々な地域行事が中止となりましたが、これからの上志段味自治会のため、若い世代の力を借りてたくさんのイベントを開催していきたいと考えているそうです。

名古屋市では、活動を紹介する動画を作成しましたのでぜひご覧ください。

地域活動のお困りごとやお悩みに寄り添う「コミュニティサポーター」

ここまでは、市内で地域活動を盛り上げるための、地域団体の工夫をご紹介しましたが、やってみたい!となった時、「まず何から始めたらいいかわからない」「どうやって提案しよう」「アイデアが浮かばない」など、悩まれると思います。

また、「日々の活動、誰かに相談できたらな・・・」とお困りの方もたくさんみえると思います。

そんな、地域活動にまつわるお困りごとやお悩みに対応するための制度が「コミュニティサポーター制度」です

地域団体(学区連絡協議会・町内会・自治会等)のお困りごとやお悩みに応じて、地域防災、地域福祉、子育て・若者支援、団体運営(会計・広報等)、最近ではICT(ホームページやSNS)、広報などの分野の知識・経験をもつサポーターを派遣し、ニーズに合わせた支援を提案し、伴走支援する制度です。

外国人住民や高齢者が多い地域から、担い手不足で困っているというご相談が寄せられた時には、名古屋市や国際センター、日本語教室、学生ボランティア、社会福祉協議会など様々な機関との連携を提案し、町内会への加入を呼びかけるためのパンフレットや、防災の情報を伝えるチラシを日本語・ポルトガル語・英語で作成したほか、外国人とコミュニケーションを図るため、交流会や日本語教室の開催を支援しました。

「自分たちの地域にあった団体運営に見直したい」「ホームページを作りたい」「LINEを活用したい」「地域で話し合いをしたいからワークショップの企画やファシリテーターをしてほしい」「たくさんの人が呼べるようなイベントをしたい」「広報紙をリニューアルしたい」などのご相談に、簡単なアドバイスから長期に渡る伴走支援まで、地域のニーズに応じて支援してきたコミュニティサポーター。

現在は4名のコミュニティサポーター(正式名称は「コミュニティ活性化支援員(しえんいん))」が、市役所を拠点に活動していますが、もっと気軽にご相談いただけるよう、新たにコミュニティサポーターを16名募集します。

「コミュニティサポーター」としてあなたも地域で活動してみませんか?

今回、募集するコミュニティサポーター(募集名称は「地域コミュニティ活性化相談員(そうだんいん)」)となっていただく方には、地域に最も身近な区役所を拠点として、勤務していただく予定ですが、地域のご相談に応じて、活動場所に出向くこともあるほか、土・日・祝日や夜間に勤務することもあります。

地域活動のお困りごとやお悩み(地域の課題)の解決に向けた提案や支援をしていただくほか、話し合いが円滑に進むよう、ワークショップの企画やファシリテーターなど、担っていただく予定です。

また、スマートフォンやSNS、ホームページなどを活用した広報の相談も増えてきましたので、地域に出かけ、ちょっとしたアドバイスをしてもらうことも考えています。

ちなみに、地域活動に関する現状や名古屋市の施策、コミュニケーションスキル、ワークショップの企画、ファシリテーター、広報紙の作成、ホームページやSNSでの情報発信のほか、現場での実習などの研修を予定していますので、ご安心ください。

地域の課題の解決に向けて、地域に寄り添いともに考える活動は、時に困難なこともあり、悩みながら進むことも多い仕事です。そんな時も、ひとりで解決ではなく、皆で協力しながら地域を支援していきましょう。コミュニティサポーターでの経験は、きっと、あなたのステップアップ・スキルアップにもなるはずです。

地域の課題を通じて、人と人とをつなぐコミュニティサポーター制度。地域に寄り添い、活動してくれる人を求めています。

募集要項はこちらから

2023年6月1日から6月20日の間、募集を受け付けています。【応募は終了しました】
募集要項等のご案内は6月1日から名古屋市公式ウェブサイトで公開しますのでぜひご覧ください。
https://www.city.nagoya.jp/sportsshimin/page/0000163374.html

~コミサポからのメッセージ~

地域で活躍する素晴らしい方々との出逢いが何よりも楽しい仕事です。コミサポになると名古屋市中に「新しい故郷」と「楽しい親戚」がどんどん増えます!

ぜひ一緒に「地域の素晴らしい」を見つけませんか?きっとやりがいのある仕事になるはずです。

皆様のご参加お待ちしています!


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