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名古屋市役所で働いてみよう/事例:保険年金課からまちづくり部門、その後に福祉課から研修部門に

名古屋市広報課の丸澤です。
以前に経済局スタートアップ支援室の稲垣主査から、配属された部署では常に「挑戦」の気持ちを忘れずに、仕事に自分らしさのエッセンスを出しながら取り組んできた、という内容で、市役所職員の仕事の魅力を語ってもらいました。

稲垣主査が特別かというと、必ずしもそういった訳でなく、色んな部署での経験を通じて成長し、活躍している職員達がいます。
今回はそういった意味で、第2弾の記事となります。

今回は、総務局人材育成・コンプライアンス推進室で研修などを担当している安藤主査にインタビュ-をしています。
安藤主査は市公式noteの2回目、認知症フレンドリーコミュニティを題材にした記事に出ています。その時点、令和3年2月26日時点では北区福祉課で働き、令和3年4月の人事異動で今の部署に異動しています。


安藤主査もいくつかの部署を経験しているので、それぞれの仕事について話をインタビューしてきました。


【自己紹介】


(-は丸澤が発言)
―簡単に自己紹介と、入庁後から今までの経歴を教えてください。

安藤:総務局人材育成・コンプライアンス推進室の安藤です。
最初の配属は区役所の保険年金課保険係で、その後、住宅都市局の都市景観室、歴史まちづくり推進室、まちづくり企画課など10年以上住宅都市局の中で主に「まちづくり」を担当してきました。
係長級に昇任して、北区役所福祉課で地域包括ケアの推進を担当して、今年4月に総務局人材育成・コンプライアンス推進室に異動し、職員の人材育成を担当しています。

修正001安藤主査講師(明るめにする)

研修で講師中の安藤主査


【担当時代】


入庁する前は、名古屋市でどんな仕事をするイメージでいましたか?実際に最初の業務をしてみてどうでしたか?

安藤:もともと福祉に興味があり、困っている人の力になりたいとは漠然と思ってはいましたが、具体的にあまり名古屋市でどんな仕事をするかイメージは持っていなかったです。
入庁すると、制度を覚えることはもちろん、窓口も電話応対も慣れるまでは大変でしたが、慣れてくると仕事が面白いと感じるようになりました。

002グループへのアドバイス

個別にアドバイスを送る安藤主査


―初めての異動、業務が異なっていて大変な部分もあったかと思いますが、実際に異動してどうでしたか?

安藤:最初に異動した住宅都市局都市景観室では、ちょうど国で景観法が新たに策定されたことに伴い、景観計画の策定と景観条例の改正を担当することになりました。
生まれて初めて聞く単語ばかりで、自分に理解できる日が来るのか不安になって、本当に大変でした。初めは、上司の指示の半分も理解できていませんでした。
住宅都市局ではどこに異動しても、様々な人と議論をしながら制度を作ることや、地域の人たちと一緒に事業を進めることの大切さ、デザインの持つ力など、学ぶことが多くて良い経験になりました。


【係長昇任選考を受けた理由】


―名古屋市は係長昇任選考があり、昇任する場合は試験を受ける必要がありますが、受けた理由は?

安藤:仕事も希望した福祉とは違うけど、どこの部署でも楽しかったので、ずっと担当者として事業を企画したり運営したりするのもいいかなと思っていました。
でも、まちづくり企画課にいる時に、周りが尊敬する上司や同僚ばかりで、その方たちに背中を押されて係長昇任選考を1回受けてみようという気になりました。

【昇任して】


―住宅都市局まちづくり企画課から北区役所福祉課の主査に昇任されましたが、これもまた全く異なる仕事だと思いますが、どうでしたか?

安藤:異動先は、まったく初めての仕事です。
高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けることができるように「区民や福祉・医療関係者と一緒にまちづくりを進める」ということでしたが、何から手を付けていいかわからず戸惑ったことを覚えています。
まずは区の現状を知ることからと思い、関係者と話をしたり、区内の事業に顔を出したりする中で、福祉にかかわる人たちは、個々人の困りごとに寄り添い、解決する力はあるけれども、それを制度や仕組みにつなげていくことが難しいということが見えてきました。
まずは、北区の将来の姿とそのためにやることを「地域包括ケアみらい図」にまとめました。これは住宅都市局で培った経験が、すごく活きたと思います。
その中で、認知症の人たちも、ちょっとしたデザインの工夫で地域の中で住み続けられる、という話もでてきて、認知症の本人たちと一緒に「認知症フレンドリーコミュニティ」づくりが始まりました。

003丸澤と打ち合わせ中

インタビュー対応中の安藤主査(左)と丸澤(右)

【仕事とプライベート】


―プライベート、家庭もあり、また業務が多忙の中で、大変だと思うことは多いかと思いますが?

安藤:これまでも、一人で決めて動いてきたわけではなく、いろんな人と議論をしながら事業を進めてきたので、絶対に私がいないといけない訳でもなく、プライベートとの両立はできていると思います。
同じ想いを持っていたり、その分野で詳しい人がいたり、刺激をもらえる人がいたり、大変だけど楽しいことの方が多いです。


【名古屋市役所の職員を目指す学生へ】


―これから名古屋市役所の職員を目指す学生の方へメッセージを。

 行政課題が色々とある中で、自分の部署の仕事を「何のために」やるのか考えて、解決策を議論しながら施策として作り上げ、実行していくことができる、とてもやりがいのある仕事だと思っています。前向きな人とぜひ一緒に仕事がしたいです。

【最後に】


安藤主査が住宅都市局まちづくり企画課で担当者の時に、初めて話をしました。
その時の上司の方は私(丸澤)が以前に同じ部署で働いていたので知っていましたが、良い意味で人を巻き込むのが上手い方でした。「まちづくり」は「(なか)ま(た)ちづくり」なのかなと思えるような、素敵な上司です。
認知症フレンドリーコミュニティの事業もですが、安藤主査も人を巻き込む、「やりたい」「やらなきゃ」と人の気持ちをのせるのが上手いと感じます。
異動に対する不安は全くないわけではないですが、様々な部署で行政課題に取り組んでいると、その時に出会った人たちが仲間になり、異動した後も自分が困った時に助けてくれます。そう考えると、異動も魅力的ではないでしょうか。
私も色んな部署を経験したので、安藤主査と出会えましたし、その他にも素敵な職員たちに出会えています。
素敵な職員は他にもいるので、また記事を書こうかと思います。


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