「スポーツ大国愛知県で皆さまと感動を共にしたい!」谷本歩実さんが語る、アジア競技大会への思い(広報なごや11月号)
こんにちは。広報課の畠山です。
2026年に愛知・名古屋で開催される第20回アジア競技大会と第5回アジアパラ競技大会まで、いよいよ2年を切りました。
大会に向けて皆さまと一緒に盛り上がっていけるように、広報なごや11月号では、アテネ・北京オリンピック柔道女子金メダリストの谷本 歩実(たにもと あゆみ)さんに、アジア競技大会の競技種目である柔道の魅力を紹介していただきました。
谷本さんのアジア競技大会への思いや、名古屋市の皆さまへのメッセージなど、紙面では書ききれなかった内容を、noteで紹介させていただきます。ぜひ紙面と一緒にお楽しみください。
※本記事は、大会の開催2年前を迎えるに当たって行われたイベント内の、谷本歩実さんによるトークショー(2024年9月21日実施)などで語られた内容を編集したものです。
―――谷本さんは愛知県安城市のご出身ですが、この愛知・名古屋で、アジア競技大会・アジアパラ競技大会が開催されると決まった時、どのように感じましたか?
愛知・名古屋にアジア競技大会が来てくれるのは、すごく嬉しかったですね。
オリンピックが終わると、たくさんのお手紙をいただくのですが、ほとんどの方が「何か頑張りたくなりました」と書いてくださいます。それを見ると、選手として競技をしてきて良かったなと強く思います。スポーツには、見ている皆さまにそのような感動を伝えられる力があると感じます。愛知・名古屋で開催されることで、皆さまが身近にこの感動を味わえるということがとても嬉しく感じています。
―――谷本さんは、今大会の組織委員会のアスリート委員を務めていますが、打診された時はどんな気持ちでしたか?
東京オリンピック・パラリンピックでも理事を経験していました。組織の中に入り大会を盛り上げるためには、選手時代とは違った視点が必要で、頭を悩ませました。このアジア競技大会で、どのような形で皆さまと一緒にスポーツを浸透させながら盛り上げていくか、一体感を作っていくかなど、一生懸命考えて尽力していきたいと思います!
―――オリンピックとアジア競技大会とで、大会の楽しみ方の違いはありますか?
アジア競技大会は、オリンピックにはない競技がたくさんがあります。オリンピックの33競技に対して、アジア競技大会は41競技です。過去のアジア競技大会では、囲碁の代表選手など普段なかなか会えない方に会えて貴重な経験もしました。今大会は、セパタクローやeスポーツなどオリンピックには無い種目があります。日頃見る機会が少ないスポーツが間近で見られるという楽しみ方もあると思います。
―――続いて、愛知県出身のアスリートとして、愛知県はどんな地域なのか伺いたいです。
私は名古屋市南区で生まれて、愛知県安城市で育ちました。そんな私の周りにはいろんなスポーツがありました。
愛知県はスポーツ大国です。実は全国的に見ても、愛知県出身者はオリンピックで多くの金メダルを獲得しているんです!おそらく愛知・名古屋の皆さまの小さい頃にも、きっとそばにスポーツが日常にあったのではないかと思います。そんな愛知・名古屋で今大会が開催されるのはすごく大きなことなんです!と、声を大にして伝えたいです。
―――柔道選手にとって、アジア競技大会で良い成績を収めれば、オリンピックへの道が近くなる、そんな認識で大丈夫でしょうか?
そうですね、柔道はオリンピック競技でもあるスポーツなので、アジア大会での金メダルは、オリンピックに向けての重要なターニングポイントになります。柔道は日本を代表するスポーツの一つで、金メダルが期待される競技なので、選手たちは「負けられない!」という強い闘志を持って戦いに臨みます。
―――柔道を会場で観戦するときは、どんな部分に注目すると良いでしょうか?
選手として立っていると、実は観客席がよく見えます。一生懸命応援してくれているなとか、あの人はポテトチップスを食べているなとか。集中力や緊張感で、選手は冷静に全てが見えていたりします。何が言いたいかと言いますと、選手は会場と一体になっているんです。観戦している皆さまの応援が、そのまま選手のパフォーマンスにつながったりします。会場の皆さまが盛り上がると自然と選手の気持ちも盛り上がります!観戦している皆さまも、選手と緊張感を共にして、一体となって試合に臨んでみると、感動もひとしおだと思います。
―――海外から多くの選手や関係者が愛知・名古屋にいらっしゃいます。愛知県・名古屋の私たちにできることはありますか?
私は海外遠征の際は必ず赤味噌を持って行って、赤だしを飲んでから試合に出ます。そうすると落ち着くことができて、自分の実力を一番発揮できます。生まれ育った場所の味が力になったりするんです。海外からも多くの選手たちがいらっしゃいますが、母国の味のご飯が食べたくなるのではないでしょうか。愛知・名古屋は本格的な海外の味が楽しめる飲食店も多いので、海外の選手たちも楽しみにしていると思います。
皆さまも交流する機会があれば、オススメのお店などをお伝えいただけると、さらに盛り上がるのではないかと思います。皆さまには、これを機に名古屋の良いところを大使になったつもりで発信していただくと良いなと思います。
―――大会をさらに盛り上げため、私たちにできることがあるのですね。アスリートお迎えする上でのおもてなしの参考にできるエピソードがあればぜひ教えてください。
海外で開催された大会で、観客席などから手振ってくれたり、笑ってくれたり、ちょっと声を掛けてくれたりすると、すごく気持ちが乗ります!
日本語で「頑張れ!」という声が聞こえるのもとても嬉しかったです。ありがとう!こんにちは!頑張って!など、海外の方が声を掛けてくれると、それだけで「歓迎されている!頑張ろう!」という気持ちになります。ぜひ皆さま、選手の出身の国や地域の言葉などを覚えて、声を掛けていただけたらなと思います。
―――ボランティアとして大会に関わることはできますか?
ボランティアの募集もあります。ボランティアの大会における存在は大変大きいものです。選手に一番近いところにいてくださるのがボランティアの方だと思っています。大会の運営も、アスリートのパフォーマンスの発揮にも、やっぱりボランティアさんの力が必要なんです。それを考えると、大会の主役は我々ではなくてボランティアの皆さんじゃないかと感じるぐらい、大会はボランティアの皆さんの力で回ってると、選手の目線でも感じていましたね。ぜひボランティアにもご協力いただけるとありがたいです。
★ボランティアの募集についてはこちらから
募集期間2024年10月21日(月曜日)~2025年1月31日(金曜日)まで
貴重なお話を聞けて、ますます大会が楽しみになってきます!
小さい頃柔道を習っていた私も、友人を誘って柔道の試合を見に行きたくなりました!ボランティアにも興味が沸きますね!
広報なごやでは、引き続き第20回アジア競技大会と第5回アジアパラ競技大会について特集を行っていきます。ぜひご期待ください。
それではまた。