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#なごやを歩こう/伏見エリア編 白川公園の美術作品を訪ねて~広報なごや8月号~

名古屋市公式note

こんにちは。名古屋市広報課の小川です。

皆さん、白川公園にたくさんの美術作品があることを知っていましたか?
私自身は、名古屋市科学館や美術館を訪れたとき、白川公園の入り口(北西側)で、「いつもうさぎが出迎えてくれるなあ。」くらいの認識しかありませんでした。
(上記写真は広報なごや8月号から引用。小川ではございません。)


(写真説明の部分は、冊子「名古屋市美術館 周辺の彫刻」から引用)

 
こちらのうさぎは、白川公園を訪れたことがある人は、見たことがあるのでは?

バリー・フラナガン
≪ボールをつかむ爪の上の野兎≫1989-90年 ブロンズ

イギリスを代表する彫刻家です。野兎をテーマとする一連の作品で知られるようになりました。アクロバティックに動く兎に人間の姿を投影し、状況や意味、感情を伝えています。


またあるとき、テレビのロケで科学館の横を通ると、金の翼を発見!!プライベートで来たら、「これはポーズをとらずにいられない!!」と思ったものです。

ホルヘ・マリン
≪メキシコの翼≫2010年 ブロンズ
メキシコの芸術家ホルヘ・マリンの作品です。全長390cmの翼のブロンズ像で、身体と「願い、勇気、努力」の精神の羽ばたきの可能性を表現した作品と言われています。
名古屋市とメキシコ市の姉妹都市提携40周年を記念して、2018年3月にメキシコ市より贈られました。


そのほかにも白川公園内を見渡すと、そこらここらに美術作品があるではないですか!!これは、いつか訪れたヨーロッパの街のよう?!
今回は、白川公園内にある美術作品をご紹介いたします。

まずは、科学館の前、中央広場から見渡すことができる噴水!その噴水のうしろにあるのがこちらです。科学館、噴水ととてもよくマッチしています。

今井 瑾郎 (いまい きんろう) 
≪イメージウォール「円・景」≫1986年 ステンレス・スティール

長野に生まれ、愛知を拠点に活躍している彫刻家。この作品で1986年度名古屋市都市景観賞を受賞しました。存在感のある屈曲した鋭利な形が噴水や周りの景観と調和しています。


実は、この中央広場には、もう一つ美術作品が…
噴水を見て歩いていると、ついつい通り過ぎてしまいますが、下を見てみてください!こんな作品を発見できます。
テーブルを囲んで座っているのかな?と思ったのですが、何かをのぞき込んでいるのですね。いったい何が見えるのでしょうか?想像してみるのも面白いですね。

イリヤ・カバコフ
≪彼らはのぞきこんでいる≫1999年 陶板

旧ソ連出身の挿絵画家で、現代美術家。陶板には、柵ごしに何かをのぞき込む16人の少年の後ろ姿が描かれています。視線の先の真っ白な空間は何なのか、想像させる作品です。

続いて、西側の森の方へGO!!
まず発見するのは…金属の輪が木々の間を通り抜けているではありませんか!自然と人工物の融合ですね。

西 雅秋 (にし まさあき)
≪鉄・震・振≫1997-98年 鉄、音響装置

広島出身の彫刻家。鉄などを素材にした立体物を自然の中に置き、腐食などによって変化した様子を、その過程を含めて作品として見せています。

撮影した日は晴天で日なたはすごく暑かったのですが、木陰に入ると何度か気温が下がったように感じ、心地よかったです。
次に見つけたのはこちら。人でしょうか。表面に彫刻が施されていて、遠くで見るのと近くで見るのと色が変わって見えます。園内に全部で5体、皆さんも見つけてみてください!


ホルスト・アンテス
≪名古屋のための5つの人体≫1997年 ステンレス・スティール

現代ドイツを代表する作家が、白川公園を視察して制作した作品です。公園を歩く人が樹木に見え隠れする5つの人体を眺めながらイメージを広げることを促しています。

 
 
次は、白川公園南側の入り口にある噴水です。花壇の花がとてもきれいに咲いていました。

高藤 鎮夫 (たかとう しずお)
≪花の精≫1964年建立 大理石 中部生花業連合会寄贈
 
名古屋で活躍し、人体表現を得意とした彫刻家。美術館の敷地には以前、花壇に沿った遊歩道が作られ、この像は花壇の中央に立っていました。白川公園の歴史を知る貴重な作品です。


噴水前から東側を眺めると…なんだかちょっと南国の雰囲気。


次は公園の東側、美術館の方へ移動しましょう。続いての作品は、岩の上に、なにか枝のようなものが乗っています。なるほど、根っこなのですね。

戸谷 成雄 (とや しげお)
≪地下の木≫1999-2000年 揖斐石、ブロンズ

名古屋にもゆかりのある現代彫刻家。この作品では根が空に向かって伸びています。作家は世界を反転させ、普段は見えない木の姿に気づかせようとしています。


続いては、美術館裏手の方に入ります。
鳥かごのようなものが見えてきました。鉄格子のようでもありますね。

青木 野枝 (あおき のえ)
≪無題≫1993年 鉄 作者寄贈

1980年代から一貫して鉄を素材にしている彫刻家。重く硬いはずの鉄板が、溶断と溶接によって軽やかで柔軟な空間を構成する作品に生まれ変わります。


次は大きな石の塊です。石碑のようですね。

山口 牧生 (やまぐち まきお)
≪傾くかたち-四角柱≫1986-88年 黒御影石

関西を拠点に活躍した作家。素材としての石が本来持っている存在感や量感を生かしながら、削り、刻み、できた溝にベンガラと呼ばれる赤色系の顔料を摺りこんで作品にしました。


裏手の池には、カモが遊びに来ていました。


池の水面に映り込む形で、作品がもう一つ。
風を受けて動くこの作品は見ていてとても涼やかです。

新宮 晋 (しんぐう すすむ)
≪風のまつり≫1978年 着色スティール、アルミニウム

中村ライオンズクラブ寄贈
風や水の力で動く立体作品を制作する作家。この作品は、名古屋駅前の整備に伴って白川公園へやって来ました。移設の際、帆布だった部分をアルミニウムに替えています。

 
続いてはこちら。池を背に配置されたベンチの足元にあります。美術館の建物に沿って、あと二つ。座って足を合わせずにはいられませんね。

鈴木 昭男 (すずき あきお)
≪点音in白川公園≫2009年 コンクリート、ペイントなど 作者寄贈

名古屋にゆかりのある、日本を代表するサウンドアーティスト。耳をかたどったフットマークのある場にたたずみ、音を通して白川公園の魅力を体験する作品です。

 こちらは、イサム・ノグチ。こんな巨匠の作品が無料で鑑賞できるんですね。

イサム・ノグチ
≪魂≫1982年 安山岩

津島市出身の詩人野口米次郎とアメリカ人女性との間に生まれた、20世紀を代表する彫刻家です。精神性の高いモニュメントや庭園を世界各地で設計しました。

イサム・ノグチの横奥に、どなたか横たわっていらっしゃいます。これでもかというくらい、地面にへばりついていますね。

アントニー・ゴームリー
≪接近V≫1989/98年 鉄

イギリスの現代彫刻を代表する作家です。自身の体を型取り、鉄や鉛で鋳造した人体像を空間に点在させる作品で知られています。

どうしても表情が気になって、接近して撮影してみました。皆さんも、近づいていろいろな角度から鑑賞してみてはいかがでしょうか。


 
 さて、では美術館の表の方に戻ってまいります。
正面玄関でいつも出迎えてくれるのは、この作品ですね。角度によって、さまざまなシルエットが現れるので、皆さまもぜひ一周りしてみてください。

アレクサンダー・コールダー
≪ファブニール・ドラゴンⅡ≫1969年 着色スティール 東海銀行寄贈

初めて動く彫刻を作ったことで知られるアメリカ人作家です。この作品は、北欧の神話に出てくる龍の名をとっており、風が吹くと色あざやかな5枚の翼が動きます。

 
続いて、美術館の北側の植え込みの中にこちらの作品がありました。

野水 信 (のみず しん)
≪二つの石を貫く円筒≫1978年 花崗岩
≪跨ぐ放物線体≫1978年 花崗岩

金沢に生まれ、名古屋を中心に活躍した彫刻家です。石、鉄、アルミ、木など様々な素材を使って、抽象的な作品を数多く手掛けました。


最後は、メキシコの翼の横にあるこちら。

セバスティアン
≪パルマス≫1993年 着色スティール
 
この作品は、メキシコ市から名古屋市への贈りものです。掌が寄り添った形は、友好と統合を表しています。

≪メキシコの翼≫や≪パルマス≫がある公園東北側の森を見上げると、木々の背が高く緑がとても鮮やかで、都会のオアシスを感じられます。


今回取材するまで、白川公園内にこれほどたくさんの美術品があることを知りませんでした。白川公園を一周りするには、30分~1時間程度あれば十分です。皆さんも、広報なごや8月号#なごやを歩こうの「伏見!夏のスタンプラリー」のついでに、また伏見周辺で小一時間空き時間ができた際は、ぜひ散策してみてはいかがでしょうか?
改めて名古屋の魅力を発見できるかもしれません!
 
夏の間はくれぐれも熱中症にはお気をつけて、水分補給を忘れずにお出かけください。
 
※美術作品へのコメントは、あくまで美術鑑賞が好きな一個人の感想であり、解説ではありません。


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