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何でもスケスケ!?名古屋市科学館「スケスケ展 ースケると見える仕組みの世界ー」【終了しました】

※スケスケ展は終了しました。ご来館いただき、ありがとうございました。

こんにちは、広報課の鈴木です。
今回は、2023年6月11日(日)まで名古屋市科学館で行われる「スケスケ展」をご紹介します!名前だけでも興味がわく展覧会ですよね。
いったいどんな展示が待っているのでしょうか!

「スケスケ展」について名古屋市科学館の学芸員 藤本雅之さんにいろいろ教えていただきましょう。

愛媛県総合科学博物館・京都鉄道博物館で勤務され、
2022年から名古屋市科学館で活躍される藤本さん

<以下、藤本さんのご説明>

私は子どもの頃、小型モーターを分解してよく遊んでいましたが、今の子どもたちにも「物の中身や仕組みはどうなっているのだろう?」という好奇心を持ってもらいたいと思っていました。
「スケスケ展」は全国各地を回る巡回展ですが、名古屋独自のコーナーを通常の巡回展より多くするなど、工夫を凝らしていますので、ぜひたくさんの方にお越しいただければと思います。

それでは、中に入っていきましょう!

自分の体の中はどうなっている? にんげんスケスケ

スケスケ展は、「にんげんスケスケ・どうぶつスケスケ・ナゴヤスケスケ・くらしスケスケ・アクアスケスケ」という5つのコーナーに分かれています。

「にんげんスケスケ」は、自分の体の中はどうなっているのか見てみよう!というコーナーになります。
まず入口で皆さんをお出迎えするのが、2体の人体模型です。

入口付近にある2体の人体模型

こわいな~!と思って足早に通り過ぎず、模型を近くで見てみてください。
それぞれの部位に番号が振られていて、筋肉や骨について知ることができるようになっているんです。

印をつけた部分以外にも約100カ所に番号が振られています。

そして、会場の中央部分には大きなモニターがあります!
コーナーの名前にもなっていますが、こちらが「にんげんスケスケ」という展示物です。

骨バージョンで映し出される体

人間の体は、成人では200個あまりの骨があり、600を超える筋肉があると言われています。
この「にんげんスケスケ」は、モニターの前に立つとランダムで「骨・血管・筋肉」バージョンの体が映し出されます。
どのような形で骨や血管が体の中に収まっているのか、楽しみながら確認してみてください。自分の動きに合わせて、モニターの体も動いてくれるので、とってもおもしろいですよ!

この骨は何の動物? どうぶつスケスケ

さて、続いては「どうぶつスケスケ」のコーナーです。
いろんな動物の骨が展示されていますが、何の動物の骨なのかをクイズ形式で見ていくようになっています。

骨の様子はにんげんと似ているけれど、頭のカタチが変わっている。
何の動物でしょう?会場で確かめてみてください。

最新の映像技術を用いて展示物を作っていますので、すごくリアルに動物の姿を見ることができます。

愛知・名古屋のものづくりもスケスケ! ナゴヤスケスケ

特に私が力を入れて作ったコーナーでもあります。
コーナーの目玉は何といっても、2025年に大阪ベイエリアで飛行実現を目指している「空飛ぶクルマ」です。
この空飛ぶクルマは、豊田市に開発拠点がある「SkyDrive社」が開発しているものなんです。

2020年8月に試験機の飛行に成功。
この機体が実際に飛んでいる映像(デモ飛行)も会場で流れています。

プロペラが4方向に、そして上下に装着されています。これはいかにコンパクトに機体を作るかを考えて、設計されたそうです。
展示しているのは試験機なので、実際に私たちが乗れるようになる機体はまた違った姿になるとは思いますが、夢が広がりますよね!
私も早く乗ってみたいです。

そして、ここで紹介したいものがもう1つ!
名古屋市営地下鉄の路線図3D模型です。
いつも何気なく乗っている地下鉄が、地面の中でどのように走っているのか皆さんに知ってもらいたくて作った展示です。

路線によってこんなに高低差があるって知っていましたか?
黄:東山線 紫:名城線 青:鶴舞線 赤:桜通線

3D造形、塗装、組立といったステップを踏んで制作しましたが、緻密に作り込む必要があったため、とても苦労した展示物です。
出来上がった模型を見て、「地面の中はこんな風になっていたんだ!」といろいろな感想をもらい、苦労した甲斐があったなと思っています。

どうして音が鳴る?どうやって車は曲がる? くらしスケスケ

透明ピアノや大学の研究でも使われているフォーミュラカーの実機などが展示されています。

透明ピアノは弾くこともできますし、
フォーミュラカーはコックピットに座ってみることもできます。

ピアノや車の仕組みについて、詳しく説明していますので実物を触りながら学んでみてください。
他にも、ボールや花火を輪切りにして展示するなど、身近だけど中身を良く知らないものの構造について説明します。

きれいに火薬が並べられた花火玉の中身
他にもこんな展示もあります!
「スケスケメガネ」メガネをかけると画面に映し出されるものがスケスケに!

水生生物の体の仕組みが丸わかり! アクアスケスケ

ここでは実際に生きている水生生物が皆さんを待っています。
中でも透明な殻に入ったヤドカリは必見です!

殻の中にも足があるんですよ。
見ていると動きが可愛くて、癒されます。

水槽の隣には、ヤドカリが古い透明な殻から出て新しい透明な殻に引っ越しする様子が撮影された動画も流れていますので、ぜひご覧ください。

最後に

いかがでしたか?「スケスケ展」に興味を持っていただけたでしょうか?
最新の映像技術を用いて、様々な構造物や生物の外側と内側の機能・仕組みを、スケる(透ける)を通して紹介する「スケスケ展」。
皆さんの好奇心がくすぐられる経験が、この展覧会であると良いなと思います。皆さんのご来場をお待ちしています。

<概要>
名古屋市科学館「スケスケ展 ースケると見える仕組みの世界ー」
2023年3月18日(土)~6月11日(日)の開館日【終了しました】
 
【時 間】9:30~17:00(入場は16:30まで)
【休館日】毎週月曜日(5/1月曜日は開館)・第3金曜日・5/9(火)
【会 場】名古屋市科学館 理工館地下2階 イベントホール
    (地下鉄「伏見」駅より徒歩5分)
【入場料】必要(未就学児は無料)
HPはこちらからご覧ください。

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