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名古屋市科学館 「病院の機械を操作してみよう! -いのちのエンジニア体験-」

※このイベントはすでに終了しています。
こんにちは。広報課の太田です。
今回は、名古屋市科学館で令和5年6月24日(土)・25日(日)に開催される「病院の機械を操作してみよう!-いのちのエンジニア体験-」をご紹介いたします。
 
皆さんは、病院でいろいろな機械を見かけたとき、「何を調べているんだろう?」「患者さんの体の何を助けているんだろう?」「どういうしくみなんだろう?操作は難しいのかな?」と思ったことはありませんか?
病院では多くの機械が患者さんの“いのち”のために活躍しています。そして、その機械を管理・操作する資格を持っている方々が、タイトルになっている「いのちのエンジニア(臨床工学技士)」です。今回の展示では、さまざまな病院の機械を見ることができ、一部の機械は、実際に操作することができます。臨床工学技士の皆さんが機械のしくみや使い方以外にも実際の操作方法を説明し、会場の案内もしてくださいます。
 
普段は触れることができない機械を操作できるなんて、わくわくしますね。
では、どのような体験ができるのか、ご紹介します。

人体のデータを調べる機械

(以下、写真は過去の開催時のものです)

自分の体について知りたい!という気持ちは誰もが持っているのではないでしょうか。
そんな気持ちを満足させてくれるたくさんの機械の中から紹介します。
まずは、「体の状態を表す数値」を見てみる体験です。

体の状態を表す数値を確認する体験(例)

血圧や心拍数、呼吸の状態などをチェックして表示する機械のほか、体重や体脂肪率を調べるものも展示します。家庭で見たことがある機械を想像されるかもしれませんが、今回は車いすのまま乗ることができるほど大きなものや、細かい数値まで調べられる高性能なものを展示します。
 
実際に自身の体の状態を確認することができます。
健康かどうか、ドキドキしてしまうのは私だけでしょうか・・・
 
次は、血管を調べる体験です。

血管を調べる体験(例)

超音波で腕の血管と、その中を流れる血液の様子を見ています。
自分の血液が流れているところを見ると、「がんばって全身をまわって帰って来てね」と応援したくなってしまいます。


人体のはたらきを助ける機械

病院には人体のはたらきを助ける機械がたくさんあり、会場にも多数の機械が展示されます。いくつか体験をピックアップして、紹介します。
 
まずは、AED(自動体外式除細動器)。

AED体験(例)

AEDの体験です。皆さんの周りにも設置されている場所が増えてきたのではないでしょうか。
しかし、使ってみたことはないという方もいらっしゃると思います。
この機会に使い方を学び、事故や災害に自信を持って備えられるようになるとといいですね。

続いて、呼吸や心臓の動きを助けてくれるECMO(エクモ:人工心肺補助装置)

ECMOの展示(例)

新型コロナウイルス感染症が流行してから、名前をよく耳にする機械ですね。今回の展示では、動いているところを見たり、手動での操作を体験したりすることもできます。

特徴的なものとして、血液のろ過の模擬体験もできます。

ろ過の体験(例)

血液をきれいにして、腎臓のはたらきを助ける装置の操作を体験できます。
デモ用の色のついた液をろ過すると、色が抜けてしまう変化には驚かされます。

大人だけでなく、赤ちゃんを助けてくれるものもあります。

保育器の展示(例)

赤ちゃんが快適に過ごしやすいように環境を整える保育器です。
器内の温度・湿度や、酸素濃度を調節することができます。

治療・診断、そのトレーニングに使う機械

実際の治療や診断に使う機械や、そのトレーニングに使う機械の操作も体験できます。その中から3種類紹介します。

手術のトレーニングに使う機械の体験1(例)

小さな穴から器具を体内に入れ、手術や検査を行う体験です。操作は難しいのですが、いつも子どもたちは熱中して取り組んでいます。

手術のトレーニングに使う機械の体験2(例)

電気を使って組織を切ったり、血を止めたりできる機械です。
テレビで見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
今回の展示では、そんな道具も操作することができるんです!

治療のトレーニングの体験(例)

血液をきれいにして体に戻す治療の一部の体験です。透析(とうせき)治療といい、腎臓の病気などに行われます。

機械を点検・調整するもの

ここまで紹介したこれらの機械に電気がうまく流れているか、空気が漏れていないか、正しく動作しているか、などを点検・調整します。

機械の点検・調整の体験の様子1(例)

電池が十分にあるか、うまく働くか、点検する体験です。病院の機械をじっくりとみることができます。

機械の点検・調整の体験の様子2(例)

機械を分解してまた組み立てる体験です。外からは見られない機械の構造やしくみを見ることができ、まさにエンジニア気分!実際の現場ではミスのできない点検・調整だと思うと、体験とわかっていても緊張してしまいます。
機械好きの方は、ぜひ体験してみてください。

大人も子どもも、誰でも楽しめます

それぞれの体験の所要時間は3分ほど。全部で約20種類以上の体験ができます。

今回の展示の解説や体験内容には臨床工学技士の方の熱い思いと専門的な知識、技術が込められており、そこに科学館ならではのアイデアと工夫が加わって、子どもから大人まで、誰でも楽しめるようになっています。

そして、日頃病院で働いていらっしゃる臨床工学技士の皆さんの説明はとても分かりやすく、各ブースで気軽に質問もできます。
 
ここまでご紹介してきた以外にも、次のような展示や体験を準備しています。

ガイドツアー


ガイドツアー(例)

「体験前に一通り内容を知りたい」「体験後に復習したい」「豆知識を身に着けたい」という方にぴったりなツアーですので、ぜひ参加してみてください。所要時間は約20分。先着順で、集合時間・場所については会場内で案内しています。

模擬手術室を背景に記念撮影!


記念撮影(例)

手術室の大型背景を前に、ご自分のカメラや携帯電話で撮影できます。ぜひ、記念に写真を撮ってみてくださいね。

いのちのエンジニア クイズ・スタンプラリー

会場の4ブース内にスタンプがあります。これらのスタンプを集め、科学館の展示室内にあるクイズに正解すると、各日先着で150名様に記念品をプレゼント!クイズは、科学館学芸員さんが作っており、「会場と常設展の関連性を気にしながら解いてみるとより楽しむことができる」とアドバイスをくださいました。
スタンプラリーの台紙は会場内で配布しています。奮ってご参加ください。

特殊な医療機器の展示

病院で働いている人でもめったに見ることができない機器も展示されます。例えば、普段は体の中に植え込まれていて病院のスタッフでも直接見ることはない、心臓が正しいリズムで動く補助をする機器「ペースメーカー」、血液の逆流を防ぐ人工弁で手術しやすく工夫されたもの、人工血管などです。
この他にも、大変貴重な機器の展示も予定されています。これについては、何が見られるのかは当日来てのお楽しみ!
科学技術の進歩やそれに関わる先人の努力に思いを馳せながら、見てみてくださいね。

マスコットキャラクター「シープリン」登場!

仁愛、博愛の象徴である羊の『シープ』 と 臨床工学技士の『りん』を合わせて、シープリンです。登場する場所・時間は当日のお楽しみです。
シープリン「皆さんにお会いできるのをお待ちしています!」
シープリンについて、詳しくはこちら

いかがだったでしょうか。
日頃見たことのない機械の展示を見学し、操作する体験ができ、しくみの説明もきける、特別な2日間。どの内容も魅力的なので、ぜひ足を運んでみてくださいね!

名古屋市科学館「病院の機械を操作してみよう! -いのちのエンジニア体験-」
日時:6月24日(土)午前9時30分~午後5時
   6月25日(日)午前9時30分~午後4時
   (いずれも入場は閉館30分前まで)
場所:名古屋市科学館 理工館 地下2階 イベントホール
料金:無料(高校生以上は市科学館入館料必要)

料金やチケットの購入方法などについて、詳しくはこちらから。

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