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名古屋城で買えるすてきなお土産をご紹介!お土産から考えるSDGs

名古屋市広報課の丸澤です。

コロナ禍ということもあり、なかなか旅行に出かけるということもなくなりましたが、行くと「家族にお土産を何買っていこうか。」「自分へのご褒美を何にしようかと。」と悩んだりします。

令和4年1月5日に、愛知学院大学の学生が市公式noteで記事を書き、商品の紹介した「きしめんチップス」という新たな名古屋名物お菓子。

名古屋城正門横売店で販売しているということで、見に行ってきました。

 ↑記事はこちらをご覧ください。

名古屋城正門

地下鉄名城線の市役所駅から近い門は東門で、今回訪れた名古屋城正門横売店は、市役所駅から西に向かって徒歩5~7分程度にある正門となりますので、お間違えの無いように。

写真手前左側に見える「入場券売場」で入場券(令和4年1月現在で500円)を購入し、入るとすぐ左にに名古屋城正門横売店があります。

正門横売店


売店の真ん中に「きしめんチップス」が販売されていて、伺ったその日は一部の商品は売り切れとなっていました。学生の皆様も喜ぶかと思います。

名古屋城、素敵なお土産がいくつもあります。

メディアでもよく取り上げられている「SDGs」、お土産の中には普及啓発の一環で製作されたものもあります。

今回は正門横売店のレジ前にあるお土産の中からいくつかピックアップして、名古屋城の職員に取材してきました。

※SDGsとは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称です。
国際社会全体がめざすべき17の開発目標を示したものであり、「誰一人取り残さない」社会の実現を目指し、経済・社会・環境をめぐる広範な課題に統合的に取り組むものとして、2015年9月の国連サミットにて全会一致で採択されました。

市公式ウェブサイトのこちらもご覧いただけると幸いです。
https://www.city.nagoya.jp/somu/page/0000119688.html

自己紹介

(-は丸澤が発言)

―自己紹介をお願いします。

西浦:名古屋城総合事務所管理活用課の西浦です。
名古屋城で催事の企画や広報、PRなどの業務に携わっています。


名古屋城とSDGs?

―早速ですが、素敵なピンバッジですね。

西浦:はい、こちらのピンバッジは、令和4年1月1日から販売開始しています「名古屋城SDGsオリジナルピンバッジ」です。

名古屋城SDGsオリジナルピンバッジ 税込600円


―名古屋城とSDGsのピンバッジ、どういった趣旨で?

西浦:SDGsの普及啓発の一環として製作しました。
名古屋のシンボル、金鯱をモチーフにすることによって、市民の皆さまにとって親しみやすく、愛着を持っていただけるものになっているのではないかと思います。

また私たち自身も、こういったオリジナルロゴマークを身に着けることで意識が高まりますので、職員の機運醸成にもつながればと考えています。

 

―名古屋城とSDGsが分かる素敵なデザインですね。

西浦:SDGsのゴールを表す17色を石垣のように積み重ね、光り輝く金鯱を表現しました。

17のゴールを積み重ねていくことで、すべての人にとってより良い輝かしい世界になるように、との想いが込められています。

石垣のように積み重ねと表現しましたが、実際に名古屋城の石垣、「清正石」の右上あたりを型取っています。

是非名古屋城内の売店で購入して、ピンバッジを持ちながら石垣を見て、金鯱をイメージしていただけると。

清正石の右上に金鯱を型取った場合のイメージ画像


―ピンバッジの材質やパッケージにもこだわりがあるとか。

西浦:本丸御殿復元の際、大量の木曽・裏木曽のヒノキを使用しており、貴重な森林資源を使わせていただいていることから、2008(平成20)年より、「名古屋市民の森づくり」として、植樹・育樹事業を続けています。

ただ、ここ2年はコロナ禍により現地まで行くことが出来ておらず、昨年は木や森について学ぶオンラインツアーを開催しました。

その中で、植樹・育樹や製品にしていく過程など多くの事を学び、木には捨てる部分はない、ということを実感しました。

このピンバッジは中津川・加子母森林組合にご協力いただき、裏木曽のヒノキの端材を使用して作られています。

また、パッケージもプラスチックごみを増やさないようにビニールを使わずに、台紙の紙を長くして全体を覆うなど、色々と工夫しています。

これらはSDGsの「11 住み続けられるまちづくりを」「15 陸の豊かさも守ろう」にもつながると思いますが、植樹・育樹という過去から現在までのつながり、森林資源を無駄なく使用させていただくという現在から未来へのつながり、中津川など地域とのつながりといった、「つながり」も大切にしています。

 

清正石のぬいぐるみ?

―清正石が話題で出てきましたが、売店に清正石をモチーフにしたお土産もありますね。

西浦:そうなんです!名古屋城の石垣には特徴のある石も多く、今回名前が出た「清正石」や、「だんご」「ひょうたん」といった形の刻印がある石もあります。

これらの石を、名古屋芸術大学の学生の方がデザインした作品を基に、障害者就労支援施設の利用者の方達が手作りで製作したぬいぐるみ「石垣モンスター」を売店で販売しています。

SDGsで言えば、産学官連携や障がい者の雇用で「8 働きがいも経済成長も」「17 パートナーシップで目標を達成しよう」にもつながると 思います。

ぬいぐるみ「石垣モンスター」

●左上 清正石くん 2300円
●右上 芝石くん 1800円
●真ん中左 だんごくん/右 ひょうたんくん 1600円   
 それぞれ税込


―石垣モンスター、4つのぬいぐるみになっていますが、西浦さんのお勧めは?

西浦:それは全てです!

それぞれの石に由来などストーリーがあります。

「清正石くん」は他のぬいぐるみと比べてかなり大きいですし、「だんごくん」や「ひょうたんくん」はぜひ実際の石垣と見比べていただきたいですね。「芝石くん」にはなぜ芝が付いているのかなど、それぞれの背景を知ることで、より名古屋城に関心を持っていただけるのでないかと思っています。

正門横売店の店員の内田さまとお土産を撮影


身近に、そして愛着が持てるお土産たち

―名古屋城と言えば金鯱をイメージされるかと思いますが、そういったお土産は?

西浦:売れ筋商品の一つに、金鯱をイメージしたクリップがあります。

金鯱クリップス 税込700円

金鯱と言えば名古屋城、そして名古屋をイメージしていただけることもありますので、仕事の時など、ちょっとしたコミュニケーションツールとしてこのクリップを使っていただけるとありがたいです。

名古屋城にお越しいただいた際はぜひ、これらのお土産にも着目していただき、名古屋城のことをもっと身近に感じ、愛着をもっていただければ。

昨年の11月には「西の丸御蔵城宝館」もオープンしていますので、ぜひお立ち寄りください。

 

最後に

SDGsと聞くと難しい取り組みのように聞こえますが、名古屋城のお土産を通じた取り組みを聞くことで、「社会・地域課題」を「つながり」「つなげる」を交差することで、身近な取り組みに感じることもできます。

温故知新、名古屋城の歴史と今の取り組みを知ることで、地域の話と思ったことが実は世界につながっていることが分かったような気がします。

名古屋城にお越しの際は、天守や本丸御殿もお勧めですが、売店にも寄っていただき、名古屋と世界を知るきっかけになっていただけると幸いです。

雪化粧の名古屋城 天守閣と本丸御殿

※それぞれのお土産の価格は令和4年1月現在

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