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ふるさと納税で応援!「ふるさとNPOセレクト」で、NPO法人を選んで寄附できます(前編)

はじめまして。名古屋市市民活動推進センターです。

今回皆さんに紹介するのは、なごや「ふるさとNPOセレクト」。
その名のとおり、ふるさと納税でNPO法人の事業を選んで支援できる仕組みで、「あのNPO法人のこの取り組みなら、興味もあるし応援したいな…」
そんな風に応援できるのが特徴です。

今回は、「ふるさとNPOセレクト」の概要と、まずはNPO法人の活動内容を知ってもらうためにそれぞれの取り組みを紹介します。
この記事を読んで、「地域をよりよくする活動や社会貢献活動を応援してみたい」と思っていただければ幸いです!そして、ぜひ応援したい法人・取り組みを見つけてみてください!


なごや「ふるさとNPOセレクト」

2024年12月24日(火)まで、ガバメントクラウドファンディング®(略してGCF®)のプロジェクトページ「なごや『ふるさとNPOセレクト』NPOを選ぶ!→応援する!」から法人を指定して寄附することができます。

指定したNPO法人への寄附金は、寄附金額の70%を上限に市からNPO法人へ補助金として交付し、残りの30%及び目標金額を超過した金額については市のNPO法人を支援する事業に活用します。

いろいろなNPO法人の活動・事業を見て、寄附先をセレクトしてみましょう!

ガバメントクラウドファンディング®(GCF®)について

ガバメントクラウドファンディングとは、自治体がふるさと納税制度を活用して行うクラウドファンディングのこと。ふるさと納税の寄附金の「使い道」をより具体的にプロジェクト化し、そのプロジェクトに共感した方から寄附を募る仕組みです。

「子ども」「高齢者」「障害者」「ジェンダー」「人権」「自然・環境」「国際協力」「スポーツ」「まちづくり」など、NPO法人の活動分野は多岐にわたり、応援したい人の想いもさまざまあります。
NPO法人のみなさんにとっても、「あなたの活動を応援しますよ!」と選択してもらうことは、活動の原動力になります。
ぜひ、気になった各プロジェクトの計画書・予算書や、法人のHP・SNSをのぞいてみてください。
活動の熱意が見ているこちら側にも伝わってきて、応援する側も元気をもらうことができます。

「ふるさとNPOセレクト」参加のNPO法人とその活動を、紹介します。(順不同)

今回は、全15団体のうちの8団体の活動を紹介します。
残りの7団体についても別回で紹介しますね。

未来をつむぐライフマガジン「ボラみみ」発行プロジェクト(ボラみみより情報局)

特定非営利活動法人ボラみみより情報局は、情報誌「未来をつむぐライフマガジン『ボラみみ』」を発行し、NPOが取り組む社会課題の活動情報やボランティアの募集情報などを提供しています。

隔月で発行しています。
市民活動推進センター広報誌も合冊です。

日々変わっていく社会課題と、課題に対応するさまざまな社会貢献活動の取り組みを取り上げるため、毎月の編集会議では多くのスタッフが熱く意見を交わしています。

オンラインも活用して編集会議を重ねます。

市民活動やボランティアの情報をさまざまな人に幅広く手に取ってもらうため無料配布しており、作成・取材・編集・配布に多くのボランティアが関わっています。

「表現する仕事」商品化プロジェクト(ポパイ)

特定非営利活動法人ポパイは、障害がある方も当たり前に生活し、夢や目標を達成できるような環境づくりの一環として、アート創作活動を行っています。

自由に色を塗り重ねていきます。

一人一人の個性に合わせ、絵画造形、ビーズ刺繍、織物、木工、アクセサリー、雑貨製作など、多種多様な作品を創作します。そして、店頭・イベントの出店先・オンラインストアなどで販売しています。

この蛇の原材料、わかりますか?
なんと、ビンのキャップ・王冠で作られているんです。

明るい雰囲気に包まれています。

チャリティショップSDGsの取組み(アダージョちくさ)

特定非営利活動法人アダージョちくさは、千種区でチャリティショップ「Re☆ショップなかた」を運営しています。

店内は秋の装い
点検しながら配架作業

チャリティショップでは、食器類・洋服・鞄を中心としたリユース品の販売と回収を行っています。
商品の陳列・リユース品を店頭に出す前の商品確認・タブレットを活用したチラシのデザイン作成など、障害者と健常者が和気あいあいと楽しく一緒に作業しています。

みんなでチラシデザインを作成

また、区民まつりや商店街まつりなど地域のイベントへも出店するほか、地域の専門学校生にも運営に協力してもらい、活動を広げています。

あなたの声失語症サロン応援プロジェクト(あなたの声)

脳卒中や頭部外傷などの後遺症で失語症になった方は、言葉の機能が低下して「話す、聞く、読む、書く」ことに障害が生じ、コミュニケーションの不自由さ・自信を失ってしまうことから、家に閉じこもりがちになります。

特定非営利活動法人あなたの声は、会話パートナーとしてコミュニケーションの架け橋となり、「失語症の方々の生き生きとした笑顔に出会いたい」、「もっと多くの方に失語症のことを知っていただきたい」との思いで当事者の自立した生活や社会参加を応援する活動を行っています。

会話パートナーも関わりながら交流

失語症サロンでは、食事会や音楽・創作活動・お出掛けなどの交流を通して、孤立が心配される失語症者(家族を含む)に社会参加の機会や仲間作りの場を提供しています。

サロンではみんなでストレッチも

子どもがのびのびと遊び育つ環境づくり事業(てんぱくプレーパークの会)

特定非営利活動法人てんぱくプレーパークの会は、自然豊かな天白公園内に地域住民の声で作られた『てんぱくプレーパーク』を運営しています。「子どもは自ら育つ力を持っている」を信念に、遊びを通して親も子も共に育ち合う社会の実現にむけて活動しています。

プレーパークは、木登りや火起こし、泥遊び、土堀りもできるこどもたちの「やってみたい!」と思う気持ちを大切にする自由な遊び場で、季節や伝統に応じた遊びやイベントもあります。

豊かな自然の中で、自由に楽しく遊びます。

子どもたちの自由な遊びのために、開園中にはプレーワーカーが常駐していて、子どもたちを見守っています。

プレーワーカーを中心に遊び場が展開

児童養護施設の子どもに無農薬野菜を届け隊(The Music Restaurant)

特定非営利活動法人The Music Restaurantは、児童養護施設で暮らす子どもたちに、無農薬で栽培し収穫した野菜を届けています。

児童養護施設の子どもたちへ

虐待などで家に居場所のない子どもや児童養護施設で暮らす子どもたちに、芸術支援や食育支援などの自己表現やストレス軽減につながる取り組みを通して、心身の健康を培い、子どもたちの未来が少しでも明るくなるようにと活動しています。

丹精込めて育てます

子どもたちがたくさんの種類の野菜を食べられるように、苦手な野菜がなくなるように、メンバーで色や形の珍しい野菜を無農薬で栽培していて、定期的に児童養護施設に届けるとともに、子ども達の収穫体験も行っています。

自分で収穫すると美味しさも格別

自殺防止のための電話相談(ビフレンダーズあいち自殺防止センター)

自ら死を選び亡くなる人がとても多くなっていることは、長年大きな社会問題となっています。
その中で、特定非営利活動法人ビフレンダーズあいち自殺防止センターは、自殺を考えてしまうくらい苦悩や絶望を感じている人々にむけて、毎週金曜日に電話相談を行っています。

言葉にしにくい「死にたい」「生きていたくない」という気持ちを抱えている相談者と共に、”今のつらい気持ち”に向き合い、相談者のこころに寄り添う電話相談です。

電話でつらい気持ちを受け止めます。

電話に応じる相談員はボランティアが担っており、研修を重ね、全国の相談グループの仲間とも協力していますが、慎重かつ丁寧な対応が求められる精神的な負担も大きい活動です。
活動の維持のためには多くの相談員の力が不可欠ですが、全国的にも年々少なくなり苦労しているようです。

たくさんの悩みが寄せられています。

LGBTQ+出張授業(ASTA)

特定非営利活動法人ASTAは、性的マイノリティへの知識不足が原因で起こる差別やいじめ、当事者の自己否定などの問題の改善を目指して、愛知県・岐阜県を中心に、学校現場、行政、企業への出張授業や講演会を通した啓発活動や相談活動を行っています。

出張授業は年間100~150回、累計で約700回9万人の方が参加しており、3~5人のチームでLGBTQ+に関する基礎的な講義と当事者・保護者のライフヒストリーを直接お話ししています。それぞれが、想い・考え・悩んだ話を聞く事で、一人一人が自分事として体感し、多様性への理解を広げようと取り組んでいます。

当事者の想いをさまざまな人へ

他にも、名古屋あおぞら部(30代までのユースの交流)、保護者会、英語コミュニティー、手話コミュニティーなどを開催し、多くの方の不安に対応しています。

さまざまな啓発活動に取り組んでいます。

いかがでしたでしょうか。
応援したい法人や取り組みは見つかりましたか?
後編では、残り7法人の活動内容も紹介しているので、ぜひご覧ください。

早速寄附するにはこちら

次回紹介する法人

  • ひとり親家庭で育つこどもたちの新生活応援プロジェクト(LivEQuality HUB

  • ボランティア応援プロジェクト(RASA-Japan

  • できるようになってきたことを発表する場としてトーナメントの開催(TTCあいち

  • 中高生のキャリア支援 My Story Project Fes. Vol.4(Grow&Leap

  • 社会をより良くする若者を応援する事業(アイキャン

  • さまざまな「ごみゼロ」の取組を知り、ゴミを出さない生活を考える、映画鑑賞&対話プロジェクト(HAPPY PLANET

  • 成年後見制度・もやいを知ろう!成年後見学習会・もやいケース報告会(成年後見もやい

その他、NPO法人の活動状況について

この記事の他にも、GCFの進捗状況ページ、市民活動推進センターのFacebook・Instagramにて、順次法人の活動を紹介しています。

[ちょっと小噺]そういえば、NPO法人って何だろう? NPOとNPO法人の違いは何?

普段何気なく使っていますが、NPO法人・NPOってどんな意味か知っていましたか?
NPOは、NonProfit Organization(またはNot-Profit Organization)の略で、民間の立場で営利を目的としない団体のことを指します。
NPO法人も対象に含まれますが、法人格のない任意のボランティア団体・市民活動団体、広くは社会福祉法人や学校法人・公益財団法人・宗教法人などすべての公益団体も含まれます。

近年、社会のさまざまな分野においてボランティア活動をはじめとした民間の非営利団体による社会貢献活動が活発化する中でNPOに法人格を付与する制度として設けられたのが特定非営利活動促進法と特定非営利活動法人(NPO法人)です。
法人運営の自主性を尊重し、情報公開を通じた市民の選択・監視を前提とする点が大きな特徴で、NPO法人に対する監督においても行政の関与が極力抑制されています。
そのため、よく「このNPO法人は信用できるだろうか」というお問い合わせがありますが、行政の認証・法人格によってその団体の信頼性を保証しているものではないので、お答えすることができません。
公開されている情報などをもとにして、市民一人一人が判断することを求められているのです。
全国のNPO法人の情報は、内閣府NPO 法人ポータルサイトで公開されています。

NPOへの応援について

NPOを応援する方法は、今回の「ふるさとNPOセレクト」だけではありません。
NPOの活動にボランティアなどで参加すること、SNSなどで声援を送ること、直接寄附すること、公開されている法人の情報を見ること、どれもがNPOの活動のチカラになります。
応援をよろしくお願いします!