ふるさと納税で応援!「ふるさとNPOセレクト」で、NPO法人を選んで寄附できます(後編)
こんにちは。名古屋市市民活動推進センターです。
今回の記事では、なごや「ふるさとNPOセレクト」対象のNPO法人7団体を紹介します!
先日掲載した前編では、なごや「ふるさとNPOセレクト」(ふるさと納税でNPO法人の事業を選んで支援できる制度)の概要と対象のNPO法人8団体を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
「あのNPO法人のこの取り組みなら、興味もあるし応援したいな…」
そんな風に応援できるのが特徴のこの仕組み、ぜひ前編と後編をあわせてご覧いただき、興味を持っていただけますと幸いです。
受付期間は2024年12月24日(火)まで!タイムリミットが迫ってきました。
ですが、心配はいりません。スマホやパソコンから、さっと入力するだけで手続きは完結します。
「なごや『ふるさとNPOセレクト』NPOを選ぶ!→応援する!」で、法人を指定して寄附してみませんか?
なごや「ふるさとNPOセレクト」
寄附は、ガバメントクラウドファンディング®(略してGCF®)のプロジェクトページ「なごや『ふるさとNPOセレクト』NPOを選ぶ!→応援する!」から行うことができます。
指定したNPO法人への寄附金は、寄附金額の70%を上限に市からNPO法人へ補助金として交付し、残りの30%及び目標金額を超過した金額については市のNPO法人を支援する事業に活用します。詳しくは前編で紹介していますので、ぜひご覧ください。
NPO法人のみなさんにとっても、「あなたの活動を応援しますよ!」と選択してもらうことは、活動の原動力になります。
ぜひ、気になった各プロジェクトの計画書・予算書や、法人のHP・SNSをのぞいてみてください。
気持ちが伝わる、応援したい法人・取り組みがきっと見つかりますよ!
「ふるさとNPOセレクト」参加のNPO法人とその活動を、紹介します。(順不同)
今回は、全15団体のうちの7団体の活動を紹介します。
残りの8団体は【前編】で紹介していますので、併せてご覧ください。
中高生のキャリア支援 My Story Project Fes. Vol.4(Grow&Leap)
特定非営利活動法人Grow&Leapは、「自分のやりたいことがわからない」と悩む中高生が多い現状を課題だと認識し、次世代を担う中高生一人一人が「自分らしいキャリアデザイン」を描けるようになることを目指しています。
社会人や大学生のメンターとの対話のプログラムや交流イベントを展開していて、中高生一人一人が主体的に取り組むことで、リアルな社会について知り、自分の人生や自分自身について考え、徐々に「個性(感じたこと・考えたこと)」が引き出されていきます。
2025年3月22日(土)には、「My Story Project Fes. vol.4」というイベントを開催します。中高生が同世代や起業家、専門家を含めた社会人の方と交流し、自分の将来と向き合う機会を設けます。
さまざまな「ごみゼロ」の取組を知り、ゴミを出さない生活を考える、映画鑑賞&対話プロジェクト(HAPPY PLANET)
特定非営利活動法人HAPPY PLANETは、地球にやさしく、多様性を認め合う、誰一人取り残さない平等な世界を目指しています。
国内外の社会・環境問題についての最新ドキュメンタリー映画の上映会、街中や海岸でのごみ拾い活動、服の交換会、ヴィーガンのランチ会、身近な取り組みの情報発信など、地球にやさしい活動を通じて、楽しく語り合いながら環境や社会の問題の解決に向けて取り組んでいます。
2025年3月には、映画『ゼロ・ウェイストPLUS~持続可能な暮らし~』を鑑賞し、参加者同士で対話し、ごみを出さない持続可能な生活について楽しみながら一緒に考えるイベントを実施します。
ひとり親家庭で育つこどもたちの新生活応援プロジェクト(LivEQuality HUB )
特定非営利活動法人LivEQuality HUBは、離婚やDV避難、失業などのさまざまな理由で住まいを失った女性とこどもたちに対して「快適な住まい」と「安心できる地域の繋がり」を届ける活動をしています。
離婚やDV避難のために住まいを失った女性とこどもたちは、安心できる住まいの確保が困難で、加えて失業や保育園手続きが困難などの負のスパイラルに陥ってしまいます。
そこで、不動産会社などと連携して柔軟な契約条件で利便性が高く快適な住まいを届けるとともに、入居後も生活を見守り、何か困り事があったときには地域の多様な支援機関と連携して支援に繋ぎ続けることで、生活基盤の早期安定を実現しています。
成年後見制度・もやいを知ろう!成年後見学習会・もやいケース報告会(成年後見もやい)
特定非営利活動法人成年後見もやいは、複数の社会福祉法人と親の会の共同の取り組みとして設立し、障害者・家族の「親なき後」の深刻な問題に対応しています。
成年後見制度は、知的障害・精神障害・認知症などによってひとりで決めることが心配な人の思いを地域みんなで分かち合い、いろいろな契約や手続をする際にお手伝いする制度です。
家庭裁判所の監督のもと、名古屋市や社会福祉協議会と協力しながら、今までに100名近い知的障害者やその親を中心とした成年後見を行ってきました。
後見にあたっては多くの後見支援員が必要とされるので、定期的に研修会を開き、日々後見制度や被後見人との対応を追求しています。
社会をより良くする若者を応援する事業(アイキャン)
特定非営利活動法人アイキャンは、フィリピンで路上の子どもたちへの教育活動、児童養護施設の運営、低栄養状態の子どもたちへの給食提供などを行う国際協力NGOです。日本国内でも、社会課題の解決に対する若者リーダーの育成などを行っています。
フィリピンでは、路上で生活する子どもたちの「僕の人生はずっと路上だ」という思い込みに対して、対話を繰り返すことで無意識のフィルターを認識させ「生きる社会がちょっと違う景色に見える」ようになるプログラムを実践し、子どもたちの新しい想いや夢を引き出しています。
この手法は日本社会でも必要と考え、大学と連携した共創型リーダー研修プログラム「マイコンパスプロジェクト」やインターン生の受入を通して、若者が自分のやりたいことに気付き、言語化し、仲間を集めて、小さな一歩を踏み出す応援をしています。
ボランティア応援プロジェクト(RASA-Japan)
特定非営利活動法人RASA-Japanは、フィリピンの地方における教育環境改善のため、学校校舎の建設や、極貧世帯の栄養失調児童と家族への食品配付の活動をしています。
また、日本の学生を中心としたボランティアを学校建設事業と栄養失調児救済事業の現場へ派遣し、現地家庭へのホームステイをしてもらっています。異文化交流や貧困について身をもって体験することができる、人生の糧となる貴重な学びの機会となっています。
コロナ禍で中断していたボランティア派遣事業を再開することになりましたが、大幅な円安の影響などで参加費用が高騰し、学生が海外で活動する環境は大変厳しくなっています。
【できるようになってきたことを発表する場としてトーナメントの開催】(TTCあいち)
特定非営利活動法人TTCあいちは、テニスの普及活動や、テニスを通じた子どもの健全育成の活動を行っています。
普段の練習に加え、他地域のテニスクラブへの遠征や合宿、トーナメント大会を行っており、幅広い交流や得難い経験を通して豊かな社会性を身につけることも目的としています。
トーナメント方式のテニス大会は、自ら考え決断し行動する能力を向上させる絶好の機会であり、日頃の練習の成果を発表する場となっています。
いかがでしたでしょうか。応援したい法人や取り組みは見つかりましたか?
早速寄附するにはこちら
前回で紹介した法人
未来をつむぐライフマガジン「ボラみみ」発行プロジェクト(ボラみみより情報局)
「表現する仕事」商品化プロジェクト(ポパイ)
チャリティショップSDGsの取組み(アダージョちくさ)
あなたの声失語症サロン応援プロジェクト(あなたの声)
子どもがのびのびと遊び育つ環境づくり事業(てんぱくプレーパークの会)
児童養護施設の子どもに無農薬野菜を届け隊(The Music Restaurant)
自殺防止のための電話相談(ビフレンダーズあいち自殺防止センター)
LGBTQ+出張授業(ASTA)
その他、NPO法人の活動状況について
この記事の他にも、GCF®の進捗状況ページ、市民活動推進センターのFacebook・Instagramにて、順次法人の活動を紹介しています。
ガバメントクラウドファンディング®(GCF®)について(再掲)
巷でも『ふるさと納税』が話題となってきました。
ガバメントクラウドファンディングとは、自治体がふるさと納税制度を活用して行うクラウドファンディングのことです。
ふるさと納税の寄附金の「使い道」をより具体的にプロジェクト化し、そのプロジェクトに共感した方から寄附を募る仕組みです。
ふるさとNPOセレクト以外にも、名古屋市の複数の事業がエントリーしています。
一度のぞいてみると、応援したいテーマを見つけられるかもしれません。
[ちょっと小噺]NPO法人ってどれくらいあるの?
NPO法人(特定非営利活動法人)って、どれくらいあると思いますか?
制度ができた1998年度には全国で23法人しかなかったのですが、それが今では、名古屋市が所轄しているのが877法人、愛知県と名古屋市を合わせて1,977法人、全国では49,611法人もあります。ビックリですね。(2024年10月末現在)
活動の分野も、保健・医療・福祉を主とする法人が約4割と多いものの、子どもの健全育成、学術・文化・芸術・スポーツ、まちづくり、環境保全など、多岐にわたります。
法人事業を行う上での事業経費・収入、運営形態もさまざまで、ボランティア中心・小規模活動の収支0円から、事業収益・補助金・助成金・寄附金などを活用し、多くのスタッフでより多くの方の助けとなる大規模な事業を行っている法人もあります。
全国のNPO法人に関する実態調査は、制度を所管する内閣府が数年ごとに行っており、内閣府ホームページの「特定非営利活動法人に関する実態調査」から、概要を見ることができます。
個別のNPO法人の状況については、「内閣府NPO 法人ポータルサイト」で公開されています。
NPOへの応援について
NPOを応援する方法は、今回の「ふるさとNPOセレクト」だけではありません。
NPOの活動にボランティアなどで参加すること、SNSなどで声援を送ること、寄附すること、公開されている団体の情報を見ること、どれもがNPOの活動のチカラになります。
名古屋市市民活動推進センターでは、NPOの活動を応援するため、団体やボランティアの情報をセンターで配架、Webサイトで発信するほか、NPOを応援する事業、ボランティア希望者とのマッチングイベント、ボランティアの講座などを実施しています。
「ボランティアをしてみたい」「イベントでNPOと交流したい」「応援したい」など関心をお持ちの方は、ぜひセンターを活用してください。
ボランティア活動については、名古屋市公式noteの別記事もご覧ください。
名古屋市公式note「ボランティア活動で自分の世界を少し広げてみませんか?」